シナジーとは(読了時間:2分38秒)

「新商品には、これだけのシナジーがある」

「A社とB社の業務提携は、期待したほどのシナジー効果が得られなかった」

「シナジー」は、ビジネスニュースをはじめ、会議などでも、よく耳にする言葉の一つ。

仕事の現場では、非常に重視されるものだといいます。

いったい、どういう意味なのでしょう。

シナジーとは

シナジーとは、「ものごと」が組み合わさることで、それぞれが単独の場合より、もっと良い結果が出ること、「相乗効果」のことです。

いわば、「1+1=3以上」になることを指すわけです。

シナジーと同じ意味で、「シナジー効果」と言う場合もあります。

ビジネスにおいてのシナジー

ビジネスにおいてのシナジーは、特に、商品・サービス開発、新規事業参入、企業間の提携や合併、買収などを検討する際、重視されます。

それでは、企業にとって「シナジーがある」とは、具体的にどういう状態をいうのでしょうか。

また、どうすれば、シナジーがあるかどうか、分かるのでしょうか。

シナジーを見つけるポイント

企業にとっての「シナジーあり」は、「その企業が”持っているもの(人・もの・情報)”を活用できること」です。

活用(転用・共有)できるものが多いほど、シナジーも大きくなります。

従って、以下のような、企業が「持っているもの」の中に、商品・サービス開発や提携、買収などに、活用できるものがあるかどうかを考えれば、「シナジーあり・なし」の見当が付きます。

<企業が「持っているもの」の例>
<生産部門>
・工場、機械などの生産設備、技術、生産システム・ノウハウなど

<販売部門>
・販売代理店網などの販路、販促・広告宣伝ノウハウ、販売スタッフなど

<管理部門>
・管理・運営システムやノウハウ、管理スタッフなど

<調査・研究部門>
・調査結果、研究成果など

例えば、新商品を開発する場合、

・保有している2つの技術を組み合わせて、新商品を開発できる
・稼働中の工場を使って新商品を生産できる

とします。

この場合「この新商品開発は、技術の活用と工場の共有の2点でシナジーがある」といえます。

企業にとって、商品開発や新規事業参入などは、リスクを伴う大きなチャレンジ。

手持ちの施設や設備、情報やノウハウを活用し、コストを抑えたり、より正確に社会が求ているものを探り出したりして、リスクを下げ、成功率を上げるために、シナジーを重視するわけです。

なお、企業によって「持っているもの」は異なります。

シナジーの有無を把握するには、まずは、自社の「持っているもの」の整理から始める必要があります。

シナジーと共に注意すべき「アナジー」

さて、企業は、シナジーを期待してチャレンジに踏み出すわけですが、実際にシナジーを得るのは、カンタンではありません。

特に新規事業参入や企業間の合併、買収は、見込んでいたシナジーを実現できないケースが珍しくないと言います。

具体例を挙げてみましょう。

<新規事業参入の場合>
・新事業が、これまでの事業とは異なる分野の事業なのに、従来の事業の評価基準しかないため、新事業の状況を正しく把握して、舵取りすることができない

・本社が一括して複数の事業を取りまとめることで、それぞれの事業の経営判断が遅くなる

<企業間の合併、買収の場合>
・それまで別々の企業に属していた社員同士が一つにまとまれず、優秀な社員が退職してしまう

・仕事の進め方が複雑になっただけ、仕事のスピードが落ち、企業規模拡大で増えたコストを下回る業績しか出せない

こうした問題、すなわち「ものごと」を組み合わせた結果、それぞれが単独の場合より、悪い結果が出ることをアナジーと言います。

アナジーは、「1+1」が2より小さくなる状態、「相互マイナス効果」のことです。

新規事業を手掛けたり、合併、買収を行う際には、シナジーだけでなく、アナジーを招かないための配慮や工夫が必要と言われます。

シナジーとは、複数のものごとの組み合わにより、単体の時を超える結果を出すこと、「相乗効果」を意味します。

ビジネスでは、シナジー狙いの新事業参入などが、結果的に相互マイナス効果を生む場合があるため、これを避ける策を考えておくことも大事です。