進学奨学金の種類(読了時間:2分5秒)

いま、大学生のおよそ半分が何らかの奨学金を利用しているといわれます。経済的な事情で進学をためらっている人にとって、奨学金は心強い制度です。 奨学金のうち、最もよく知られているのが日本学生支援機構のものです。 奨学金は、卒業したら返さなければならない「貸与型」のものが多いですが、なかには返さなくてよい「給付型」の奨学金もあります。 自分はどの奨学金が利用できるのか、自分に合った奨学金を探してみましょう。

日本学生支援機構の奨学金

文部科学省のもとで、奨学金制度や学生生活の支援を行っているのが「日本学生支援機構」です。

この機構の奨学金は、卒業後に返していく「貸与型」です。

ただし、利息の付かない「第一種奨学金」と、利息の付く「第二種奨学金(金利上限3%、在学中は無利息)」の2種類があります。

毎月受け取る金額は、自宅通学かどうか、また国公立か私立かで違います。

奨学生の採用には、成績と、家計についての基準があり、第一種の方が少し厳しくなっています。

第二種は、金額を選ぶことができます。また第一種と第二種、両方を受け取ることも可能です。

入学前に申し込むことができるため、奨学金がもらえなければ進学できない人には安心です。

日本学生支援機構の奨学金には、災害に遭ったり、保護者の失業などで経済的に困っていたりする学生や、留学する学生に対する奨学金もあります。

日本学生支援機構 奨学金

公的な奨学金にはこのほか、都道府県や市町村が実施している奨学金もあります。

そちらで利用できる金額は、日本学生支援機構より少なめです。また機構の奨学金と両方を受けることは、ほとんどできません。

大学の奨学金と学費の免除

新入生や在校生向けに、独自の奨学金制度を設けている大学もたくさんあります。

たとえば、スポーツや研究で成果を出した学生への奨学金、成績優秀な学生への給付型の奨学金、交換留学をする学生に向けた奨学金など、学校によって種類はさまざまです。

願書を出すときに申し込める奨学金もあります。

奨学金と合わせて調べておきたいのが、学費を免除する制度です。

国公立では、入学手続きのときや入学後に、学費の減額または免除の申し込みを受け付けています。

私立では、学費がすべて免除になる、特待生制度のある学校も少なくありません。

学費に心配がある場合は、そうした学校への進学を目指すという方法もあります。

ただし特待生や奨学生は、成績が基準に達しないと、次の年からは対象にならないこともあります。

継続して受け取れるように、しっかり勉強することが必要です。

財団など民間の奨学金

財団とは、企業や個人からお金を集め、世の中の役に立つ事業を行うために活動している団体です。

この財団のなかには、奨学金を出しているところがあります。

また交通事故やガンで親を失った子どもたちを、奨学金で応援するために、寄付などを集めて作られた団体もあります。

このような民間の奨学金には、福祉や看護学科の学生など、特定の仕事を目指す学生向けのものがあります。

民間の奨学金は貸与型も給付型もあり、団体ごとにタイプも条件もいろいろです。

選択肢が多いことは魅力に感じるかもしれませんが、日本学生支援機構や、そのほかの奨学金と同時には利用できない場合があるため注意が必要です。

奨学金は、成績や収入が基準を満たせば自動的に受けられるのではありません。ほとんどの場合において学校長の推薦が必要です。 さらに、採用の審査では、学ぶ意志や人物も重視されます。それは、奨学金で学んだ人たちが、将来、社会で活躍することを期待されているからです。 学費が足りないから利用する、というだけでなく、奨学金を生かしてどんな勉強をしていきたいのか、しっかり考えることが大切です。