専門学校とは(読了時間:2分20秒)

進路について話すとき、大学や短大などと並べて一般的に使われている「専門学校」という言葉。

しかし、その正しい意味についてはあまり知られていないかもしれません。

ここでは「専門学校」とはどのような学校のことをいうのか、また、専門学校の特徴について見ていきましょう。

専門学校の定義

専門学校とは、「専修学校」という種類の学校のうち、高等教育機関として「専門課程」がある学校のことをいいます。

専修学校とは、「職業や実生活に必要な能力の養成または教養向上を目的とする学校」であり、「学校教育法124条」によって定められ、都道府県知事が認めた教育施設にあたります。

そのような専修学校の課程は、入学資格によって大きく以下のように分類されます。

専門課程

基本的に、高校やこれに準ずる学校を卒業した人が入学できます。

高等課程

基本的に、中学校やこれに準ずる学校、義務教育学校を卒業した人が入学できます。

一般課程

学歴などの入学資格はとくに法律上では設けられません。

これらの専修学校のうち、専門課程を置く教育機関が通称で「専門学校」とされています。

つまり、高校などを卒業した人が、ある職業に就くために、あるいは教養の向上のために必要な能力を身につける学校が専門学校といわれます。

専門学校の条件

専門学校と称するには、次のすべてに該当する必要もあります。

・修業年限が1年以上
・授業時数が文部科学大臣の定める年間授業時数(800時間)以上
・教育を受ける者が常時40人以上

実際には、専門課程とともに高等課程や一般課程を置く専門学校もあります。

なお、専門学校の条件を満たしている学校でも、「専門学校」の名称を使用する義務はありません。

そのため、専門課程を置いていても「専門学校」と称しない専修学校もありますが、逆に専門課程を置いていなければ「専門学校」と称することはできません。

専門学校の特徴

専門学校では、卒業後に「職業」に就くことを目標にしているため、カリキュラムは実習中心となっています。

ここが、幅広い教養を身につけたり、専門的な学問や学術の研究を行う大学との大きな違いでもあるといえるでしょう。

授業の内容は、ある調査によれば講義が5割程度、実習が4割程度、企業内研修が1割程度とされています。

専門学校は学校数や学科数が多く、医療、教育、調理、商業実務、服飾、教養、美容、スポーツ、音楽、デザインなど、さまざまな分野の仕事に就くための勉強ができる学校が日本全国に存在します。

どんな人が通っている?

実践的な能力を身につけていく専門学校には、すでに将来やりたいことがハッキリと決まっている人や、特定の分野の仕事に就きたいと考えている人が多く通っています。

たとえば「調理師になりたい」「アニメーターになりたい」「ブライダルの仕事がしたい」といった具合です。

あるいは、手に職をつけたい人、少しでも早く社会に出て働きたい人なども専門学校に進学しています。

専門学校に入学するうえで、必ずしもなりたい職業が明確になっていなくてはならないわけではありません。

しかし、専門学校では専門的かつ実践的な授業が多いため、興味のある分野がある程度決まっている人のほうが、学校での学びに対して前向きに取り組めますし、将来にも生きてくるでしょう。

そのような専門学校には、高校卒業後そのまま進学する人もいれば、大学と専門学校のダブルスクールをしている人、あるいは転職を目指す社会人が通っているケースも見られます。

普段、何気なく使っていた「専門学校」という呼び方ですが、専門学校と名乗れるのは定められた基準を満たした学校のみとなっており、その定義についても法律で定められています。

専門学校に興味を持っている人は、そこで学べることや特徴についてよく調べながら、進路をじっくりと考えてみてください。