専門学校への編入(読了時間:2分11秒)

専門学校とは別の学校に通っていた人が、進路変更など何らかの理由で、専門学校へ入り直したいと思うこともあるかもしれません。

その場合には、現在の学校を辞めて一から受験し直す方法のほか、「編入」という制度を利用する方法があります。

ここでは、専門学校への編入について見ていきましょう。

編入とは

編入は、正確には「編入学」といい、「学校を卒業した者が、教育課程の一部を省いて途中から履修するために、他の種類の学校(たとえば専門学校から大学など)に入学すること」を指しています。

似た言葉として「転入学」がありますが、こちらは「ある学校で学んでいる学生が、同じ種類の別の学校(たとえば大学から大学など)へ移籍すること」を指しており、両者の意味には明確な違いがあります。

編入について具体的な例を挙げてみましょう。

たとえば専門学校では、修業年限2年以上かつ総授業時間が1,700時間以上または62単位以上ある課程を修了した場合、大学への編入が認められています。

このような制度が活用できる専門学校では、よく学校の資料などに「大学への編入が可能」といった文言が書かれています。

大学からの編入はできる?

それでは逆に、別の種類の学校から専門学校へ編入をすることはできるのでしょうか。

大学を卒業したものの、「何か新しいことを学びたい」「就職に直結する資格の取得を目指したい」などの理由から、専門学校へ編入学をしたいと考える人もいるかもしれません。

しかし結論からいうと、大学から専門学校への編入は、基本的には行うことが難しいケースが多いと考えておいたほうがよいでしょう。

それというのも、編入についての募集や受け入れを行っている専門学校はあまり多くないからです。

一部の専門学校では「単位認定制度」というものを設けており、大学で修得した一部の単位については、専門学校の単位としても認定される場合があります。

しかし、その場合も専門学校での学びと同じ分野(たとえば栄養系、医療系など)の大学等の学科・専攻を卒業し、さらに特定の資格を取得している場合など、編入にあたって厳しい受験制限を設けていることが多いようです。

こうしたことから、専門学校への編入は、あまり一般的には行われていないのが実情といえそうです。

編入できない場合はどうなる?

専門学校への編入が難しい場合には、一から進学したい専門学校の入試を受けて、その1年次から学び直すことになります。

専門学校は1年制から4年制まで修業年限もさまざまですが、実際、専門学校には高校を卒業したばかりの人だけではなく、大卒者や短大卒者、あるいはすでに働いている社会人も多く通っています。

専門学校によっては、既卒の学生の割合のほうが大きく、20代以上になってからでも通いやすい雰囲気のところもあります。

また、そうした人たちのために、「大卒者・短大卒者・社会人向け入試」を行っている専門学校もあります。

こうした入試区分では、書類審査や簡単な面接のみで合否が決定されることが多く、一般入試や推薦入試で受験する人たちとは別の土俵で、自分の学びたいという意欲を専門学校にアピールすることができます。

大卒者や社会人を積極的に受け入れている専門学校では、大学などで修得した単位に関する単位認定も行っていることがあるので、詳しくは各学校に問い合わせるなどして調べてみてください。

ここで見てきたように、修業年限などの条件を満たしていれば、専門学校を卒業後に大学へ編入することは可能です。

しかし、逆に別の種類の学校から専門学校への編入は難しく、募集されるケースもあまり多くないと考えておいたほうがよいでしょう。

学びたい分野や進学したい専門学校に編入制度がないことも考えられるため、少しでも早く社会に出たいと考えている人は、進路は慎重に決定することをおすすめします。