専門学校と大学の違い(読了時間:2分18秒)

高校を卒業した後、大学へ進学するか、それとも専門学校へ進むかで悩んだことのある人もたくさんいると思います。

専門学校と大学にはそれぞれ異なる特徴があるため、一概に「こちらに進んだほうがよい」といえるものではありません。

ここでは、そんな専門学校と大学のさまざまな違いについて見ていきましょう。

目的の違い

専門学校は、おもに職業に就くために必要な能力を養うこと、あるいは実生活で役立つスキルの習得を目的とした学校です。

職業や仕事と密接に関連した教育を行うことで、実践的かつ実務的な知識やスキルを身につけていきます。

簡単にいえば、卒業後の「就職」や「仕事に就くこと」を目的とし、即戦力として働けるだけの力を備える教育を行っていくのが専門学校です。

一方、大学の目的は、幅広い教養を身につけ、学術的な研究を行っていくことにあります。

そのため、講義が多く行われており、実践よりも理論重視のカリキュラムとなっていることが特徴です。

修業年限の違い

専門学校の修業年限は「1年~4年」ですが、2年制が最も多くなっています。

大学は「4年」が基本ですが、医学系、歯学系、獣医学系、薬学系は6年となっています。(薬学系は4年制の学校もあります)

勉強すること、授業科目の違い

専門学校のカリキュラムは、そのほとんどが専攻した分野に関連する授業で構成されています。

講義もありますが、実習の時間が多く設けられていることが特徴で、日々学んでいく内容を仕事の現場で実践できるだけのスキルを育成していきます。

職業に直結する技能を身につけることに加え、仕事に関連する資格を取得することで、就職活動や実務で役立たせていくことができます。

一方、大学では選択した学部・学科に関する学問に関する勉強が中心となりますが、それ以外に、社会学、政治学、経済学、文学、哲学、語学、保健体育といった一般教養のさまざまな科目も多く履修することが特徴です。

ただし、最近では大学でも卒業後の就職を見据えて、職業に結びつく授業を増やす傾向にあるとされています。

卒業に必要な単位・授業時間、得られる学位・称号の違い

専門学校を卒業するには、800時間(夜間では450時間)以上の学びが必要となります。

修業年限が2年以上で総授業時間数1,700時間以上の課程を卒業すると「専門士」、修業年限が4年以上で総授業時間数3,400時間以上の課程を卒業すると「高度専門士」の称号を得ることができます。

大学の場合には、卒業までに必要な単位数は基本的に124単位で(医学や薬学などでは異なる)、卒業すると「学士」の称号が与えられます。

学校の数の違い

平成28年度学校基本統計によれば、専門課程を置く専門学校の数は全国で2,817校、大学は777校となっています。

専門学校の数は大学の4倍近くもありますが、大学は在校生の人数が何千人、何万人というような規模が大きい学校も大きく、全体としての生徒の数は大学のほうが多いことが特徴です。

卒業後の進路の違い

専門学校の卒業後は、在学中の専攻に関連の深い職業や業種・業界へ就職し、働く人が大半を占めています。

就職を前提としたカリキュラムやサポート体制が用意されているため、高い就職率を誇る専門学校が多いことが特徴です。

大学では、専攻した分野や学問と関係のある職業はもちろんですが、在学中に身につけた教養や幅広い知識を生かして、さまざまな業界へ進む人がいます。

就職以外に、大学院へ進んでさらに研究を深めていく人もいます。

ここでは専門学校と大学のおもな違いについて見てきましたが、両者にはたくさんの違いがあることがおわかりいただけたかと思います。

専門学校か、それとも大学かで進路を悩んでいる人は、さまざまな観点から両者を比較して自分に合う道を選択してください。