働き方正社員と契約社員の違い(読了時間:2分35秒)

社会に出て働こうとするとき、仕事内容や勤務条件などと同時に気にしておきたいのが、雇用形態です。 雇用形態にはさまざまなものがありますが、今回はそのうち「契約社員」の特徴や働き方について、正社員と比較しながら考えていきたいと思います。 「契約社員と書いてあるけれど、正社員の違いがよくわからない」 「契約社員から正社員になると、何かが変わるの?」 このような疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

契約社員とは何か

契約社員とは、一般的に雇用期間が契約によって定められている労働者のことをいいます。

契約社員として働くことが決まれば、本人は企業と契約を結びます。そこで「6ヵ月」や「1年」などの約束をし、その契約期間が終われば、別の企業へと移らなくてはなりません。

ただし、勤務態度が良かったり能力があると認められたりすれば、企業側から契約の更新を打診されることもあります。

そうなれば、また契約期間中は同じように働き続けることができます。

このような雇用期間を定める契約の形態を「有期労働契約」といい、有期労働契約を結んで働く社員が契約社員となります。

このほか、臨時社員、パート・アルバイト、嘱託などさまざまな呼ばれ方をしますが、いずれも法的な呼称ではありません。

契約社員の特徴、働き方

このように、契約社員は「有期」で働くことが一番の特徴ですが、実際は長期にわたり継続して契約更新されており、加えて会社都合で雇止め(契約更新をせずに期間満了をもって退職させること)を行うといったことが、トラブルの原因にもなっていました。

そこで、雇用の安定を図ることを目的とし、2013年4月には改正労働契約法が全面施行、契約社員がより安心して働ける制度ができ上がりました。

改正労働契約法では、契約社員の契約期間は最長で「5年間」と定められています。

もし、有期労働契約が5年を超えて反復更新された場合には、契約社員の申込みによって、会社は社員を無期労働契約(契約期間の定めがない働き方)に転換させることが義務づけられています。
(ただし、5年を超える一定の期間内に完了することが予定されている業務に就く、高度に専門的な知識などを有する契約社員は、最長10年となります。)

このほか、有期労働契約の更新の手続きがずさんで、更新時の合意があいまいであった場合などには、会社は雇止めができなくなるなどのルールも設けられています。

正社員と契約社員の違いを考える

正社員も、契約社員も、直接会社に雇用された労働者です。

また法律によって、正社員以外の社員にも正社員と同様の仕事内容や人事異動などを要求する場合には、両者に待遇の差が生じてはいけないことになっています。

つまり「有期」という点を除けば、契約社員も正社員と雇用形態はほとんど変わらないと考えておいてよいでしょう。

契約社員の場合、給与は時給制や年俸制が基本となりますが、専門性の高い仕事を任される場合には正社員以上の収入を得られることもあります。

また、契約更新時には昇給や賞与が設定されるなど、実力次第でより高待遇の下に働くことも可能となります。

正社員であれば受け取れる退職金の支給に関しては、契約社員の場合は「なし」となっていることが多いですが、とくに契約書に明記されていない場合にはもらえる可能性もあります。

それぞれのメリット、デメリットは?

企業が正社員でなく、あえて契約社員を雇用するのは、一定の期間内だけ力を発揮してもらいたいと考えているからこそ。

そのため、契約社員は状況にもよりますが、正社員のように長期にわたって働き続けることは難しくなります。

こうしたことから、契約社員は特定の環境に腰を据えて、じっくりと働き続けたいと考える人にとってはデメリットといえるでしょう。

一方、決められた期間内だけ仕事をしたいと考えている人や、一時的にでも専門性の高い仕事をすることで高い給料をもらいたい、さまざまな会社で働いてスキルアップしたいと考えるような人にとっては、有期労働契約はメリットだと感じられるのではないでしょうか。

先にも挙げた通り、正社員と契約社員の違いは、雇用期間の定めの有無にあります。 ただし、具体的な労働条件や報酬等の契約内容は会社によって異なります。それらの内容は雇用契約書などの書面に明記されるため、働く前には内容をきちんと確認し、納得できると判断してから契約を結ぶようにしましょう。