働き方正社員と派遣社員の違い(読了時間:2分40秒)

正社員、契約社員、パート・アルバイト、そして派遣社員…。社会に出ると、さまざまな働き方をしている人に出会います。 そのなかでも、今回は名前を聞く機会が増えている「派遣社員」の特徴に焦点を当てて、正社員とのさまざまな違いを見ていきたいと思います。 最近では派遣社員として働く人も増えているようですが、いざ自分自身がどのような雇用形態で働くかを考えるにあたっては、まず、しっかりとその内容について理解しておくことが大切です。

派遣社員とは何か

派遣社員とは、派遣会社に登録をし、派遣会社から紹介された派遣先で仕事をする就業形態のことをいいます。

派遣社員として働きたい場合、人材派遣会社に希望の給料や仕事内容、自身が持っている資格やスキルなどの登録を行い、その内容に見合った仕事を紹介してもらい、派遣先の会社で仕事をします。

派遣社員が雇用契約を結ぶのは、あくまでも派遣会社です。

そのため、給料の支払いや社会保険の手続き等も雇用主である派遣会社が行い、派遣先の企業は仕事の指示命令をする立場になります。

派遣社員の特徴、働き方

繰り返しになりますが、派遣社員は派遣会社の社員として扱われ、派遣先で仕事をします。

ただし、業務における指揮・命令権は派遣先企業にあるため、派遣元である派遣会社は、契約違反がない限り口を出すことはしません。

しばしば勘違いされがちですが、派遣社員として働く人は、派遣先企業の社員ではありません。

もし、派遣先企業での勤務中にトラブルや契約内容に違反するようなことがあった場合には、すぐ派遣会社に伝える必要があります。

正社員と派遣社員の違いを考える

正社員と派遣社員の一番の違いは、「就業先と直接雇用にあるかどうか」という点です。

正社員の場合、本人と企業は直接雇用契約を結んで仕事をします。

契約は、本人(正社員)と企業の二者の間で成り立っています。

一方、派遣社員の場合、本人は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で仕事をします。つまり、派遣先企業、派遣会社、本人(派遣社員)の三者の関係になります。

これが、正社員と派遣社員の最も大きな違いとなります。

そのほかにも、細かな違いはいろいろとあります。たとえば、正社員の給料は月給制や年俸が基本ですが、派遣社員は時給であることがほとんどです。

また、正社員であれば残業や休日出勤、人事異動といった会社の命令には従わなくてはなりませんが、派遣社員であれば派遣会社から紹介を受けた際に自分で仕事を選べますし、派遣先で契約内容にないことを頼まれても断ることができます。

それぞれのメリット、デメリット

派遣社員として働く場合には、正社員とは異なり契約期間が定められています。そのため、同じ仕事を続けたいと思っても、契約を更新できない可能性は十分に考えられます。

とくに、派遣社員は3ヵ月や6ヵ月などの短い期間での契約となるケースも多いため、契約更新されなければ職場を転々とすることにもなります。

また、正社員であれば、長く働いていくうちに社内で昇進、昇格をしながら新しい仕事にどんどん挑戦できますが、派遣社員は契約で決められた仕事しかできません。

若い人が求められる職場も多いため、専門的なスキルがなければ、年齢とともに仕事を紹介してもらいにくくなるというデメリットもあります。

そのほか、職場によって事情は異なりますが、交通費の支給がない、正社員に比べて社会的な信用度が低い、福利厚生が充実していないといったデメリットを実感している人もいるようです。

しかしながら、メリットもいくつかあります。たとえば派遣社員は短期間の勤務になるがゆえ、高時給に設定されているケースはしばしば見受けられます。

ボーナスの支給は基本的にないものの、時給だけで見れば、正社員よりも高い水準になっていることもあるようです。

なお、派遣社員であっても必ず残業代は支給されます(派遣会社と派遣社員との間で「時間外・休日労働に関する協定」を締結することが前提)。

さらに、働き始めた日から継続して6ヶ月勤務することで(全労働日のうち8割以上勤務していることが条件)有給休暇が与えられ、長期休暇を取得できるといったメリットもあります。

一昔前は、派遣社員というと正社員になれなかった人が仕方なくなるといったイメージを持たれていましたが、最近は自由度の高さなどから、あえて一時的に派遣社員の道を選んで働く人も増えているといわれます。 実際、最近では正社員も派遣社員も、業務内容に差がなくなりつつある傾向にあるようです。しかしながら、やはり派遣社員は社会的な信用度など正社員に比べて不利な面もあるため、勤務条件などはきちんと確認しておいたほうがよいでしょう。