オピニオンリーダーとは(読了時間:2分44秒)

もともとは社会学の言葉である「オピニオンリーダー」という言葉を知っていますか。

実は知っていなくても、私たちは日々、オピニオンリーダーから影響を受けて、情報を仕入れたり、モノを買ったりしているのです。

では、オピニオンリーダーとはどのような存在なのでしょうか。

アーリーアダプターとオピニオンリーダー

オピニオンリーダーという言葉は、アメリカのスタンフォード大学の社会学研究者であるエベレット・Mロジャース教授が提唱した理論の中に登場します。

その理論とは、イノベーター理論というもので、商品の購入に関する人々の態度を5つのタイプに分けたものです。

この中で、アーリーアダプター(初期採用者)と呼ばれるグループは、流行にとても敏感で、自分から進んで情報収集を行い、買うかどうかを判断する人です。

このアーリーアダプターは、オピニオンリーダーともされます。なお、オピニオン(opinion)とは、日本語で「意見」という意味です。

オピニオンリーダーは、その買ったモノに関しての感想を述べます。そしてブームを巻き起こし、市場は形成されていきます。

わかりやすい例で言えば、よく人気のモデル女優などが身につけていた服や、アクセサリーがどんどん売れたり、口コミでダイエットサプリが売れたりします。

誰かが面白いといえば、爆発的にヒットするゲームなどもあります。

こうして「自分も買ってみよう」と思い購入していることは誰でも経験しているでしょう。

これが、オピニオンリーダーによって消費が左右されるということなのです。

オピニオンリーダーと2段階の流れ論

さて、社会心理学の学者でラザーズフェルドという人がいましたが、彼は「2段階の流れ論」というものを提唱しました。

これはマスメディアが人々にどう作用するかというものです。

マスメディアは私たちに直接作用するのではなく、一旦オピニオンリーダーに受け止められます。

そして、オピニオンリーダーを介して、私たちに間接的に情報が伝わるというものです。

2段階とは、このステップのことを指しています。

つまり、私たちはマスメディアから直に情報を得ているのではなく、世論に大変大きな影響力を持ったオピニオンリーダーを通して情報を得ているので、本来のメディアが伝えようとしたことを理解していない可能性もあるのです。

テレビのニュースで、コメンテーターの言うことを鵜呑みにしてしまうようなものです。

ですから、オピニオンリーダーが情報を歪曲してしまったり、誇大化させることもあると知っておかねばなりません。

マーケティングにおけるオピニオンリーダーの活用

オピニオンリーダーがとても大きな影響力を持っていることは、ここまでの話でご理解いただけたでしょう。

もし大きな影響力のある人が、ポジディブな発言をすれば爆発的に売れたり、良い意味で認知されることもありますが、逆にネガティブに捉えられると、全然売れなかったりします。

ですから、企業はその業界におけるオピニオンリーダーの心をキャッチして、うまく彼らが宣伝してくれるように仕掛けるのです。

特に宣伝費をかけなくても、口コミで良さが伝わるので、企業としても一石二鳥といえるでしょう。

化粧品や美味しいスウィーツなど、特にトレンドに敏感な若い方は、Twitterやインスタグラムからオピニオンリーダーの動向を得て、消費行動に走ります。

ネット社会とオピニオンリーダーの多様化

今ではインターネットの発達により、瞬時にさまざまな情報が不特定多数の人に届くようになりました。

また、自らも意見を発信することが容易になっています。

人気のブロガーが良いといえば、皆そのモノやサービスを得ようとします。

政治家芸能人のツイートが大きな話題になり、多くの人がその話題に共感することで行動が変わることもあります。

また、人気のあるユーチューバーは、タレントよりも影響力があることもあります。

このように、今ではオピニオンリーダーを追うことだけでなく、自らがオピニオンリーダーとなる可能性もあるのです。

世の中は、オピニオンリーダーにキャッチされるようにマーケティングを仕掛けています。

優れたオピニオンリーダーが広告塔となってくれれば、自社製品やサービスを、宣伝してくれるからです。

オピニオンリーダーは、最近ではインフルエンサーなどとも呼ばれ、あらゆる面で人々に影響を与えています。

私たちは、彼らから情報を得ており、消費行動や政治に左右されていることを知りましょう。