「事務」の仕事の種類(17選)(読了時間:8分20秒)

安定した人気を誇る、事務職の仕事。しかし、ひとくちに「事務」といっても、じつはさまざまな種類の仕事があることをご存じでしたでしょうか。

ここでは、多様な業界や領域で活躍できる代表的な事務職の種類について紹介します。

なかには特別なスキルや資格が求められるものもありますので、気になる事務の仕事が見つかったら、詳しく調べてみてください。

多種多様な企業で活躍できる事務の仕事

業種や規模を問わず、多種多様な企業で活躍できる事務の仕事はたくさんあります。

まずは「一般事務」です。

一般事務の仕事は多岐にわたっていますが、各種書類作成やデータ入力、電話・メール・来客応対、ファイリングといった、深い専門知識を要しない事務業務が中心となります。

営業職のサポートを行う事務は「営業事務」と呼ばれ、この仕事ではおもに見積書や請求書作成、プレゼンテーション資料の作成、商品の在庫管理や納期管理、顧客からの電話応対など、営業担当者が動きやすいようにサポートします。

続いて、管理部門で働く事務の仕事もあります。

「経理事務」は、企業などでおもに出入金管理や伝票仕訳などの経理業務や、決算関連の会計業務に携わります。

「人事事務」は、人事採用や給与計算、雇用・労働保険の手続きなど、組織で働く「人」に関する業務に携わります。

「総務事務」は、社内の設備管理や備品の発注、株主総会の運営準備、防災関連や福利厚生の手続きなど幅広い業務をこなし、社内全体が円滑に業務を進めていけるように動きます。

さらに「秘書」として、企業の社長をはじめとする重役の下で、スケジュール管理やメール・電話応対、書類作成といった庶務全般を担当する仕事もあります。

一般事務

さまざまな業界の企業や官公庁などにおいて、事務業務を中心に行う仕事です。

企業や部署により仕事内容はさまざまですが、おもに資料や契約書などの書類作成、電話・メール・来客応対、データ収集、ファイリングなどを行います。

場合によっては海外とのやりとりや、経理や庶務を担当することもあります。

営業事務

営業事務は、企業などで営業担当者のサポートを行う仕事です。

具体的には、顧客からの電話応対、商品管理、在庫や納期管理、請求書やプレゼンテーション資料の作成などを行います。

営業担当者のニーズを理解したり、顧客と直に関わったりしながら仕事をすることが多いため、一般事務よりも専門性が強いことが特徴です。

経理事務

経理事務は、企業などの経理部門において、経理・会計・財務を担当する仕事です。

仕事の中心は出入金管理や伝票仕訳といった日常的な経理業務となりますが、それ以外には帳簿作成、月次決算、年次決算などの会計業務、そのほか予算編成や資金調達、金融情報の収集・分析といった会社経営に密接に結びつく財務業務に携わる人もいます。

人事事務

人事事務とは、企業や組織内での「人」に関わる幅広い業務を担当する仕事です。

具体的には、人材募集や採用選考などの人事採用、社員の異動や退職に関する管理、給与支給額計算や年末調整などの給与計算、雇用・労働保険の手続きなどを行います。

業務範囲は多岐に渡り、小さな組織では任される範囲も広くなる傾向にあります。

総務事務

総務事務は、企業などの総務部において、各部署が円滑に業務を進めていけるように社内環境を整える役割を担います。

社内の設備管理や備品の発注、株主総会の運営準備、契約書作成、防災関連や福利厚生の手続きなど幅広い業務をこなし、縁の下の力持ちとなって会社全体を支えていきます。

秘書

秘書は、企業の社長や役員、医師、政治家、弁護士などに付き、庶務全般を担当する人のことをいいます。

メールや電話の対応、スケジュール管理、来客対応、書類作成などを行い、上司が本業に集中できるようサポートします。

事務処理能力や語学力、各業界の専門知識など、多様なスキルが求められます。

医療・介護の分野で活躍できる事務の仕事

医療や介護の分野で働く事務の仕事は、各業界に関する知識が必要になることもあります。

「医療事務」は、病院やクリニック、診療所に勤務し、診察券確認や診察料徴収といった受付窓口業務や、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の作成に携わります。

レセプト作成は専門知識が必要になるため、関連資格を取得している人もいます。

医療事務のなかでも歯科医院で事務業務を担当するのが「歯科事務」です。

歯科事務の業務範囲は、受付やカルテ作成、電話対応、会計のほか、治療前後の注意点の説明など多岐にわたります。

「医療秘書」は、大学病院などの医療機関に勤務して、医師(院長など)の仕事をサポートする事務(スケジュール管理、書類管理、電話応対など)や、一般的な医療事務と同様の仕事を担当します。

そして、入院病棟において医師や看護師をサポートするのが「病棟クラーク」という仕事です。

病棟クラークは、入院患者さんの手続きや病室手配、名簿作成、カルテ管理などを担当します。

続いて、調剤薬局における各種事務作業を行うのが「調剤薬局事務」で、処方箋の受付や保険証確認などの受付業務、会計業務、診療報酬明細書(レセプト)作成などを担当します。

介護分野で活躍し、介護施設において利用者と施設運営に関するサポートを行う仕事は「介護事務」と呼ばれます。

この仕事では、介護保険やサービス利用料などに関する専門知識も求められてきます。

貿易事務

医療事務は、病院やクリニック、診療所で事務全般を行う仕事です。

具体的な業務内容は、診察券確認や診察料徴収といった受付窓口業務や、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の作成です。

医療費の計算をするための専門知識のほか、患者さんと直に接する機会が多いため、思いやりの心や気遣いなども求められます。

歯科事務

歯科事務は、医療事務のなかでも歯科医院で事務業務を担当する人のことをいいます。

受付で患者の保険証・診察券確認やカルテ作成、診察室への案内、電話対応、会計のほか、治療前後の注意点の説明などまで業務範囲は多岐に渡ります。

また、院内の掃除や器具準備、消毒なども重要な仕事の一部です。

医療秘書

医療秘書は、秘書のなかでも大学病院などの医療機関に勤務して、医師(院長など)の補佐や医療関連事務などを行う仕事です。

カルテ管理や診療報酬請求明細書(レセプト)作成など、医療事務と同じような仕事も行いますが、医師の仕事を把握し、仕事がスムーズに進行するようスケジュール管理や書類管理、電話応対などを担当します。

病棟クラーク

病棟クラークは、医師や看護師をサポートする仕事です。

大きな病院では病棟ごとに病棟クラークが配置されており、入院患者さんの手続きや病室手配、名簿作成やカルテ管理など、幅広い業務を担います。

医師が診療に使う器具の準備や診療前の問診など、看護助手のような仕事を任されることもあります。

調剤薬局事務

調剤薬局事務は、調剤薬局における各種事務作業を行う仕事です。

具体的には、処方箋の受付や保険証確認などの受付業務、会計業務、診療報酬明細書(レセプト)作成などを担当します。

患者さんと近い立場で仕事をするため、相手の困りごとやニーズをしっかりと聞き出して、解決しようとする姿勢が求められます。

介護事務

介護事務は、介護老人保健施設やデイサービスなどの介護施設において、利用者と施設運営に関するサポートをする仕事です。

介護保険やサービス利用料などの専門知識を持ち、利用者とその家族に対する窓口業務、ケアマネジャーの仕事のサポート、介護報酬請求業務(レセプト作成)などを行います。

公務員として働く事務の仕事

公務員としての事務の仕事もあります。

そのひとつが「裁判所事務官」です。

裁判所事務官は、裁判所等で各種書類の作成や送付、弁護士との打ち合わせなどを行ったり、総務や人事、会計など一般企業の事務職と同様の仕事に携わったりします。

また、検察庁で働く「検察事務官」は、検事の補佐役を務めます。

検察事務官は、検事と二人三脚で事件の捜査に当たったり、裁判で確定した懲役刑などの執行手続きを行うほか、総務や会計などの事務業務などを担当する人もいます。

どちらも国家公務員であり、働くうえでは国家公務員としての規則や待遇が適用されます。

裁判所事務官

裁判所事務官は、国家公務員として裁判所等においてさまざまな事務処理を行い、裁判の円滑な進行と裁判所に務める人をサポートする仕事です。

勤務先は各地の裁判所や事務局となり、「裁判部門」もしくは「司法行政部門」のいずれかに属して裁判事務を行います。

具体的な仕事内容は、裁判部門では裁判所書記官のもとで各種書類の作成や送付、弁護士との打ち合わせなどを担当し、司法行政部門では総務や人事、会計など、一般企業の事務職のような役割を担います。

検察事務官

検察事務官は、全国の検察庁に勤務する国家公務員でとして、検事(検察官)の補佐的な役割を担う仕事です。

具体的には、検事の指揮を受けて容疑者の逮捕や取り調べを行ったり、検察庁における総務や会計などの事務業務に携わったりします。

社会正義に深く関わっていく仕事であり、法律的知識も求められます。

その他の事務の仕事

ここまでに紹介してきたもの以外にも、事務に関連する仕事があります。

「貿易事務」は、おもに商社やメーカー、船舶会社において輸出入に関する事務を行います。

輸出入に必要な書類作成や通関手配や関税処理なども手掛けることが多いため、貿易の知識が求められる仕事です。

次に、おもに法律事務所おいて弁護士の指導・監督の下で法務に関する事務業務を担当する「パラリーガル」がいます。

パラリーガルの具体的な業務内容は勤務先によっても変わりますが、一般事務のようなスケジュール管理や来客対応などに加え、訴訟や契約書のドラフト作成、契約書の翻訳、判例の検索など専門知識が求められる場合もあります。

続いて「学校事務」は、さまざまな学校の運営スタッフの一員として、庶務、人事、経理、管財など、あらゆる事務業務に携わる人のことをいいます。

日常的に生徒が安心して学生生活を送れる環境を整えるとともに、保護者からの問い合わせ対応や業者への連絡など、関係者と適切にコミュニケーションをとることも学校事務の重要な役割です。

貿易事務

貿易事務は、おもに商社やメーカー、船舶会社において、輸出入に関する事務を行う仕事です。

具体的な業務は、大きく分けて「輸出業務」と「輸入業務」の2種類があり、輸出入通関手配、通関書類作成、運送便の手配、関税・消費税納付、商品の納入管理などを行います。

事務処理能力に加え、貿易に関する専門知識が必要とされます。

パラリーガル

パラリーガルは、一般的に法律事務所おいて弁護士の指導・監督の下で法律業務を行う事務員のことをいいます。

明確な定義はなく、司法書士事務所や行政書士事務所、あるいは一般企業の法務部や保険会社、不動産会社などで働く人もいます。

公的な資格は必要ありませんが、勤務先によって高い専門性が求められる仕事です。

学校事務

学校事務とは、学校の運営スタッフの一員として、庶務 、人事、経理、管財など、あらゆる事務業務に携わる人のことをいいます。

児童や生徒が安心して学校生活を送ることができる環境を整えるほか、教職員が仕事に専念できる環境づくりのために裏方で支えていきます。

児童生徒と接する機会も多いため、教育心理などの知識が求められます。

このように、事務に関係する仕事は、たくさんの種類があることがおわかりいただけたかと思います。

貿易、医療、教育など業界もさまざまであり、勤務先によって仕事内容も少しずつ異なっています。

これまで「事務職に就きたい」と漠然と考えていた人は、具体的にどのような事務の仕事がしたいのかまで考えてみるとよいでしょう。

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