楽器に関わる仕事の種類(10選)

根っからの音楽好きであれば、毎日、いつでも楽器と触れ合える仕事に就きたいと考える人も多いことでしょう。

楽器に関わる仕事の代表格といえば、自ら楽器を操って人々に感動を届ける「演奏家」や「ミュージシャン」がイメージされがちですが、実はそれ以外にも、さまざまな形で音楽や楽器と関わっていくことは可能です。

ここでは、そんな楽器に関わる仕事の一部を紹介していきます。





楽器店スタッフ

楽器店スタッフは、楽器店に勤務し、お客さまに楽器の販売を行う仕事です。

接客をするにあたっては、楽器の特徴や保管・メンテナンス方法など、楽器にまつわる豊富な知識が必要となります。

そのため、「ギター担当」「管楽器担当」といったように、それぞれのスタッフが専門分野を持ち、仕事をするケースも多くなっています。

また、在庫管理や売り場の整備、イベント企画、仕入れなど、裏方としての業務も担当します。

楽器製作

楽器製作は、ギターや金管楽器、ヴァイオリンなど、さまざまな楽器を作るプロフェッショナルのことをいいます。

どの楽器を作るにしても技術と感性が必要とされるため、一人前になるためには専門学校などで学ぶことや、師匠の下で修業を積む必要があります。

経験を積んだ楽器製作者は、楽器メーカーや楽器販売店で働く人もいれば、実力次第で自らの工房を開く人もいます。

いわゆる職人仕事であるため、一生をかけて技術を追求していく気持ちが求められます。

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楽器リペアマン

楽器リペアマンは、楽器の修理や調整を行う人のことをいいます。

楽器の作りや特徴、素材などについて熟知している必要があり、職人としての技術力や感性が求められます。

活躍の場は楽器メーカーや楽器販売店が主となりますが、実際には、楽器製作者がリペアまで担当することも多々あります。

なお、修理や調整を行う場合には音を出して確認しなくてはならないため、自らも演奏技術を持ち、音の良し悪しなどがわかることが必須となります。

ピアノ調律師

ピアノ調律師は、ピアノの音程を正しく整えたり、最も良い状態に整備する仕事です。

ピアノは木でできており、弦が張られているため、気温や湿度の変化の影響を受けやすく定期的な調律が必要となります。

一つひとつの音を正しく聞き分ける能力のほか、集中力も求められます。

個人のお客さま宅に出向いて調律をする人もいれば、楽器メーカーで出荷前のピアノの調律を専門的に行う人もいます。

なお、大きなピアノに向き合って作業をすることから、一定以上(150センチ程度)の身長が必要とされています。
ピアノ調律師の仕事紹介ページ

ローディー

ローディーは、ミュージシャンがコンサートツアーやライブをする際に、ミュージシャンが使用する楽器の運搬やセッティング、調整などを行い、ステージを陰で支える仕事です。

ミュージシャンにとっては不可欠な存在であり、一流のミュージシャンには経験豊富な一流のローディーがつくことが多いです。

自らも楽器をきちんと扱えることのほか、ミュージシャンの意向を汲み、臨機応変に動ける能力などが必要とされます。
ローディーの仕事紹介ページ

音楽教室講師

音楽教室講師は、音楽教室は生徒に歌や楽器を教える人のことをいいます。

音楽教室といっても規模はまちまちであり、全国に展開する大手企業に勤めている人もいれば、自宅で小さな教室を開く人もいます。

講師は自らも演奏家である人が多いですが、「歌や楽器が上手になりたい」と思っている生徒の気持ちを理解し、わかりやすく、そして適切に指導する力が求められます。

指揮者

指揮者は、オーケストラや吹奏楽団、合唱団などで指揮をする人のことをいいます。

音楽について深く理解したうえで大勢の演奏家たちをまとめる力はもちろん、おのおのの実力を十分に引き出し、作品世界を作り上げていくことが指揮者の役割です。

一流の指揮者になるためには、音楽大学などで専門的に指揮の勉強をし、何年も修業を積まなくてはなりません。

とても厳しい世界ですが、コンクールなどで上位の賞を受賞すれば、国際的なオーケストラでも活躍できるようになります。
指揮者の仕事紹介ページ

演奏家

演奏家は、主にクラシックの分野でピアノやヴァイオリンなどの楽器を演奏する人のことをいいます。

プロの演奏家を目指す場合、幼いころから厳しいレッスンを受け、音楽大学などに進学し、専門的にクラシックの基礎や技術を学ぶことが必要とされています。

演奏家になるために必須の資格はありませんが、世間から認められるためにはコンクールで入賞することが必要になります。

将来が有望なライバルも次々に登場するなど、実力勝負の厳しい世界です。

ミュージシャン

ミュージシャンは、主にロックやポップス、ジャズなどの分野で楽器を演奏する人のことをいいます。

ソロで活動する人もいれば、バンドで演奏する人もいるなど、活動の方法はまちまちです。

また、自らCDを出したり観客の前で演奏したりするだけでなく、ライブなどで別のプロミュージシャンのバックバンドとして活躍するサポートミュージシャンや、レコーディングの際に演奏するスタジオミュージシャンもいます。

多くの人に感動を与えるためには、高い技術力や表現力、音楽に対する情熱が欠かせません。
ミュージシャンの仕事紹介ページ

ピアニスト

ピアニストは、ピアノを演奏するプロフェッショナルです。

ソリストや伴奏をするピアニストのほか、音楽大学やスクールなどでピアノ講師を務める人のことも含め、ピアニストと呼ばれます。

誰でもピアニストになることは可能ですが、聴衆に感動や喜びを与えるには、豊かな表現力とテクニックが必須です。

一流になるためには若いうちからピアニストである師匠につくことや、音楽大学などに通うなどし、コンクールの入賞を目指す必要があります。
ピアニストの仕事紹介ページ

この記事のまとめ

楽器に関わる仕事は、大きく「演奏をする人」「演奏家を支える人」「楽器を作ったり、調整をしたりする人」の3パターンに分けることができます。

どのような役割の仕事がしたいのかによって、目指す方法や活躍の場も異なることが特徴です。

どの仕事も専門的な技術や感性が必要とされるため、一朝一夕でなれるわけではありません。

しかしながら、情熱を持って訓練や勉強を続けていくことで、少しずつプロフェッショナルに近づいていくといえるでしょう。

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