ミッションとは(読了時間:4分35秒)

使命や任務を意味する「ミッション」は、日常会話でも広く浸透している英単語です。

有名な映画のタイトルを思い浮かべる方も多いかもしれません。

意味は決して難しくありませんが、人によって捉え方が違う言葉でもあります。

特にビジネスシーンで使われる「ミッション」には重要な意味があり、最近では多くの企業が自社のミッションを広く公開しています。

ミッションの例を参考にしながら、企業にとっての重要性を確認していきましょう。

ミッションとは

ミッションは英語の「mission」に由来する言葉で、「使命」や「任務」と訳されます。

もともとは「送る」などの意味をもつラテン語の「mittere」からきていることから、使節団や伝道の意味ももっています。

他には軍事や宇宙開発の分野でも使われており、作戦における一連の行動を指してミッションと呼んでいるそうです。

ビジネスの世界で使われる場合には「チームや組織が果たすべき任務・使命」と理解してよいでしょう。

特に企業が掲げるミッションでは、実現を目指す社会像を表現していることがほとんど。

社内で共有する企業の価値観ともいえます。

ミッションの作られ方

企業がより具体的なミッションを作るためには、「クリアすべき目標」「行動」「義務」の三要素を取り入れることがポイントといわれています。

1つ目の「クリアすべき目標」は、社会や企業が身をおく業界において果たしたい役割のようなもの。

企業としての存在価値と言い換えてもよいでしょう。

2つ目の「行動」は、目標をどのような形で達成するかという具体的な手段のこと。

提供するサービスや商品などに関わる内容です。

3つ目の「義務」は、求められている内容です。

例えば業界や社会など、何のために、もしくは誰のために果たす役割なのかという点です。

これら3つの要素は企業の知名度や成熟度、事業内容によってすべてが必要ではない場合もあるため、あくまで参考程度に理解しておくとよいでしょう。

要素を意識しながら、企業のミッションをいくつか確認してみましょう。

企業が掲げるミッションの例

例えば、人々の日常やライフステージに関わる多様な事業を展開する、リクルートグループは以下をミッションとして掲げています。

「私たちは、新しい価値の創造を通じ、
社会からの期待に応え、
一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。」

リクルートグループのミッションでは、前述の3つの要素を確認することができます。

1つ目の「目標」は、「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す」こと。

2つ目の「行動」は「新しい価値の創造」、そして最後に「社会からの期待に応える」ことが「義務」の要素に相当します。

他の企業が掲げるミッションもみてみましょう。

日本マイクロソフト株式会社

「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」

株式会社メルカリ
「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」

TeslaInc.
「世界最高の電気自動車とエネルギー貯蔵システムを製造することで、世界の持続可能な輸送手段とエネルギー消費へのシフトを加速します」

ソニー株式会社
「ユーザーの皆様に感動をもたらし、人々の好奇心を刺激する会社であり続ける」

上記の例をみても分かるとおり、目標だけに焦点を当てたり、いくつかの要素だけが含まれていたり、同じ企業ミッションでもそれぞれに違いがあります。

必ずしも3つが含まれている必要はありませんが、企業が公表する多くのミッションでは明確な指針を表明していることが分かります。

ミッションを掲げることは企業にとって非常に重要な役割をもち、運営方針や意思決定にも大きく影響します。

そのため時間をかけて決められることも珍しくありません。

「ミッション」の関連用語と意味

ビジネスで使われる用語のうち「ミッション」が単語の頭に入る用語があります。

その中でも聞かれる機会が多いのが「ミッションステートメント」と「ミッションクリティカル」です。

2つの意味を確認しておきましょう。

ミッションステートメント(企業)

ミッションステートメントは、ミッションと一緒に使われることの多い用語です。

ミッションよりも具体的で行動の指針となるものが、ミッションステートメント。

ステートメントには「声明・明文」などの意味があるため、行動の指針を文章として明文化したものをミッションステートメントと呼んでいます。

ミッションに対して、社員がどのような行動をとるべきかの方針が明文化されているため、実際の仕事における判断基準になる場合もあります。

ミッションステートメントを実践していくことが、ミッションの実現につながるともいえるでしょう。

ミッションステートメント(個人)

ミッションステートメントは企業だけでなく、個人でも設定することが可能です。

個人のミッションステートメントを提唱したのは、アメリカの作家で経営コンサルタントでもある、スティーブン・R・コヴィー博士。

彼の著書「7つの習慣」の翻訳本が出版されたことで、日本でも知られるようになりました。

企業のミッションステートメントの個人版ともいえ、「人生をどのようなものにしたいのか」を表現するものです。

企業と同じように、どうなりたいか、何がしたいかを明確にすることで、行動の判断基準にすることができます。

ミッションクリティカル

ミッションクリティカルもミッションステートメントと並んで聞かれることの多い用語といえるでしょう。

ただし、ミッションクリティカルのミッションは、これまで述べてきたミッションの意味には直結しないため注意が必要です。

ここでのミッションは単に「任務」という意味で使われ、クリティカルには「決定的に重要な」や「危機的な」などの意味があります。

つまり、「重要であり欠かすことのできない任務」がミッションクリティカルです。

ミッションとビジョンの違い

ミッションと一緒に使われる言葉に「ビジョン」があります。

特に企業ではミッションとビジョンが同時に語られることも多く、意味を混同してしまいがち。

互いに関係する言葉でもあるため、違いが曖昧になってしまうことも少なくありません。

ビジョンの意味を確認し、2つの違いを整理しておきましょう。

ビジョンの意味とは

ビジョンは企業の将来像です。

いつまでにどうありたいかという、目指す姿を具体的に表現したもので、ミッションと同じように企業では明文化されているケースが多くあります。

ポイントは、目指す将来像(ビジョン)に対して、どのような使命(ミッション)を果たすかという2つの関係性。

この違いが理解できれば、混同してしまう心配はないでしょう。

IT化の加速や労働人口の減少などにともない、企業運営は大きく変化し始めています。

日本では企業が組織のあり方や人材獲得に対して、これまで以上に注目するようになりました。

その流れの中で企業がビジョンを再構築して公開することや、それに合わせてミッションも見直され新たに作られるケースも増えているようです。

企業に限らず、ミッションは個人でも設定することができます。

人生のプランを考えるのが難しい場合には、近い将来に実現したことをいくつか挙げ、それに対するミッションを考えてみるのはいかがでしょうか。

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