上代・下代とは

「上代・下代」という言葉は、一般的には使用しませんが、流通業界では多く活用されています。一体どんな意味があるのでしょうか。




上代と下代は

上代(じょうだい)とは小売店での販売価格となります。

いわゆる定価も含まれます(定価はメーカーが市場に普及させたい金額設定のこと)。

消費者が購入する金額のことをいい、実際に店頭価格で表示されている値段はすべて上代ということになります。

下代(げだい)とは卸価格のことを指し、小売店が問屋(卸業者)から商品を購入している金額をいいます。

上代・下代の使用例

言葉を並べると分かりにくいかもしれませんので、例を出してみます。

メーカーA社が商品を定価1000円に設定した場合、問屋B社に700円で販売するとします。

問屋B社は小売店C店に対して800円で卸すことになると、「下代」が800円ということになります。

小売店C店は定価の1000円で商品を販売することにすると、「上代」が1000円となり、800円で仕入れた商品を1000円で消費者に販売し、200円の利益を手に入れることになります。

小売店などは、実際に定価で販売することは少ないはずなので、定価から割り引いた店頭価格が上代となるでしょう。

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合わせて使用する言葉

流通用語には一般的でない言葉を多用しています。上代や下代と合わせて覚えておくとよい言葉として掛け率があります。

この掛け率とは、「○掛け」と呼ばれ、商品の価格(上代)に対して掛けた数値が卸値(下代)となります。

例えば、1000円の商品で7掛けというと、上代が1000円で下代が700円という計算になります。

消費者に一番近いのが小売店ですが、このような言葉を聞いたことは稀なことでしょう。

お店へ買い物に行って、「上代」「下代」「何掛け?」という言葉が出てきたら、その人は業界関係者である可能性が高いです。。

この記事のまとめ

流通用語には一般的な言葉ではないものがありますが、覚えておくと、いざという時の契約や商談で戸惑うことも少なくなることでしょう。

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