自己分析のやり方、方法

就職活動を始める際、必ずと言っていいほど耳にするのが自己分析です。

自己分析は効果的な方法で行えば非常に役に立ちますが、やり方を間違えると逆効果になってしまうこともあります。

ここでは、自己分析を行うにあたって効果的な考え方と、逆効果になりやすい考え方について紹介していきます。





【効果的】過去のできごとから現在の自分を振り返る

自己分析とは、簡単に言うと「自分から見た自分と、採用担当者(=他人)から見た自分をできるだけ近づける」ために行います。

仮にあなた自身は自分のことを「人と話すのが得意なほうではない」と思っていたとしても、初対面の相手からは案外「話しやす人だ」と思ってもらえているかもしれません。

もし、自分の長所や短所を把握しないまま面接選考を受けたとすると、長所を十分に行かせなかったり、反対に短所を補えなかったりといったことが起こりやすくなるのです。

ところで、今現在のあなたの性格や考え方は、数か月や数日といった短い期間で形成されたものではありません。

しっかりと自己分析をするには、今現在のことだけでなく幼少期からのできごとを振り返り、「自分史」を整理する必要があるのです。

このように、過去のできごとを振り返りつつ、現在の自分について分析していく方法は、自己分析を進める上で重要な考え方と言えるでしょう。

【効果的】思い出したこと・気がついたことを紙に書き出す

人の思考はとても流動的なものです。

頭の中で考えていることは、次から次へと移り変わっていきますので、良い考えが浮かんだと思っても流れてしまうこともめずらしくないのです。

自己分析は、自分の内面を振り返るという作業の性質上、頭の中だけで完結させるのが難しい面があります。

自己分析をしよう!と思ったら、まずは紙とペンなどの筆記用具を用意しましょう。

紙は小さなメモや切れ端ではなく、ノートか、できれば罫線やマス目が何も印刷されていない真っ白なものを用意します。

紙に書き出す言葉は、整理されていなくても問題ありません。

むしろ、考えを整理するために書き出すのですから、紙に書かれる言葉は整理されていない状態で構わないのです。

考えたことをそのまま文字で表すことに抵抗を感じるようであれば、スマートフォンなどの録音機能やボイスレコーダーを利用して音声で記録してもいいでしょう。

自己分析のように、記憶を引っ張り出してきてまとめる作業を頭の中だけで終えるのは困難です。

必ず文字や音で記録できるよう、紙に書き出すか録音するようにしましょう。

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【効果的】自分の考えだけに頼らず周囲の人の意見を取り入れる

自分のことは自分が一番良く知っている、と思いがちですが、実はそうではありません。

就活で自己分析が必要と言われているのは、初対面に対して自分がどのような印象を与える人間なのか、よく分かっていない人が多いからなのです。

自己分析は基本的に自分で自分を振り返りながら進めますが、全てを自分1人で行う必要はありません。

むしろ、親しい友人や家族といった身近な人に映る自分の長所や短所、考え方の傾向や性格といったことを聞いてみると、自分では見えていなかった一面を知ることができる場合があります。

ただ、中には「いくら親しい友人や家族でも、自分がどんな人間だと思うか聞くのは恥ずかしい」と思う人もいるかもしれません。

実際には、就職活動の自己分析に必要だから、という前置きがあれば、案外抵抗なく話してくれるケースが多いようです。

自分では気づかなかった、他人に映る自分像というのは、自己分析以外にも志望業種や志望職種を考える上で役に立ちます。

ぜひ、身近な人の力を借りて自己分析を行ってみてください。

【逆効果】自己分析を哲学のようにとらえてせまく深く考え込んでしまう

自己分析で陥りやすい失敗の1つに、自己分析がとても難しいことのように思えてしまうということが挙げられます。

分析と言うからには自分のことを深く知るべきだと考え、必要以上にせまく深く考え込んでしまうのです。

こうなってしまうと、自己分析は遅々として進みません。

なぜなら、「自分とは何者なのか」といった深淵な問いに対する正解はないからです。

自己分析は、あくまでも就活で内定を勝ち取るための戦略の1つですから、目的を見失うことがないようにし、必要以上に深く考え込んでしまうわないように注意しましょう。

自己分析から脱線して深く考え過ぎているかどうかをセルフチェックするには、「今考えていることは面接でどう伝えられるだろう?」と自問してみるといいでしょう。

面接の場で話すことで自分についてよりよく知ってもらえるようなら、自己分析として効果的と言えます。

反対に、面接の場で話しても仕方のないことであれば、自己分析の目的からは外れてしまっている可能性があります。

自己分析に行き詰まりそうになったら、目的に立ち返って考えてみることが大切です。

【逆効果】自己分析で見つかった自分の弱点を克服しようと試みる

自己分析を進めていく中で、自分の長所と短所が必ず見つかるものです。

長所も短所もあるのは誰でも同じですから、短所に気づいたとしてもそれは自然なことです。

しかし、誰しも自分の短所に新たに気づくのは、少なからずショックを受けることかもしれません。

真面目な人ほど、「自分にはこのような短所があるのか」と気づくと、「どうすれば短所を克服できるだろうか?」と無意識に考えてしまっていることがあるものです。

ただ、自己分析は短所を克服したり、短所を減らしたりするために行うわけではありません。

短所は短所として自覚することで、自分の強みがより浮き彫りになればそれでいいのです。

よく、面接のノウハウで「短所を長所に言い換えて伝えるとよい」などと言われることがありますが、これは面接のノウハウであって、自己分析のノウハウではありませんので注意が必要です。

自己分析の段階では、長所は長所、短所は短所と、ありのままで問題ありません。

むしろ、変に短所を取り繕ったり、無理に長所へと言い換えたりすると、自己分析結果から客観性が損なわれてしまうリスクもあるのです。

【逆効果】自分の良いところばかり探す/自分の粗探しをする

自己分析の進め方でよく言われることとして、自分の長所と短所を挙げていくというものがあります。

これは人によりますが、自分の長所と短所を挙げてくださいと言われると、長所が思い浮かびやすい人と短所が思い浮かびやすい人がいます。

そして、長所がすぐに浮かぶ人は良いところを続けざまに挙げがちになり、短所が思い浮かぶ人は自分の粗探しばかりしがちになる傾向があるようです。

こうなってしまう原因の1つには、長所と短所という言葉に対する先入観があります。

長所は「良いところ」、短所は「悪いところ」と思い込んでいると、どうしても良い・悪い、善悪といった二律背反で考えがちになるのです。

しかし、自己分析結果には良い・悪いはありません。

自己分析の目的は、自分を客観視して面接などに生かすことですから、長所があるから良いとか、短所があるから悪いということではないのです。

むしろ、長所ばかり・短所ばかりといった結果になっているようであれば、自己分析のやり方に偏りがあることの表れと考えたほうがいいでしょう。

自己分析に正解はないということは、頭の片隅に置きつつ自己分析を進めるようにしましょう。

この記事のまとめ

自己分析は就活で必須と言われるだけに、自己分析のためのさまざまなツールが存在します。

どのようなツールを使って自己分析を行ったとしても、結果的に就活に生かせる自己分析になっていれば問題ありません。

ここで挙げたような効果的な考え方、逆効果になる考え方を知り、実りの多い自己分析を行えるようにしましょう。

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