グループディスカッションとは

就活の採用選考において、グループディスカッション(GD)を実施する企業は少なくありません。

GDを行うことによって企業は学生のどのような一面を知ろうとしているのかを押さえ、GD対策について考えていきましょう。





グループディスカッションによく出題されるテーマ(経営系・社会系)

GDのテーマは当日その場で発表されます。

どのようなテーマが出されるかは企業や業界によってまちまちですが、過去に出題されたテーマを知ることでおおよその傾向が分かってきます。

たとえば、経営戦略・事業計画系のテーマでは、「ファミレスの売上を2倍にするにはどうすればいいか?」といったテーマに沿って議論を進めることになります。

この手のテーマではさまざまな意見が出てきますので、自分の考えだけが正しいと思い込んでしまわず、異なる意見の人に対しても冷静に論理的な説明ができるかどうかがカギとなります。

社会問題・時事問題系のテーマでは、「通勤ラッシュはどうすれば解消されるか?」といった、ニュースなどでよく報道されている話題について、解決策を話し合うといったテーマが多い傾向があります。

こうしたテーマでは、導き出された結論そのものよりも、その結論に至るまでの議論の様子や建設的な意見交換ができているか、といった点も重要になってきます。

グループディスカッションによく出題されるテーマ(働き方系・正解のない問い系)

働き方・業務改善系のテーマでは、「社員のモチベーションを上げる方法を考えてください」といった、企業の中で日々起きている問題について話し合うケースがよく見られます。

「こうあるべき」「こうしなくてはならない」といった断定的な意見を述べるよりも、周囲の意見を尊重しつつ、自分の考えをしっかりと述べることができれば問題ないと言えるでしょう。

今後のキャリアを扱ったテーマであれば、発言がそのまま志望動機になると考えていいでしょう。

「10年後にどのような社会人になっていたいか」といったテーマであれば、社会人になるにあたって何を重視して働いていきたいのか、業界・職種の志望動機も含めて、しっかりと自己分析を行っておく必要があります。

さらに、正解のない問いを扱ったテーマが出題されることもあります。

たとえば「努力とはどういうことか、定義しなさい」といったものです。

あえて正解のないテーマを出題するということは、結論よりも議論の場での様子が見られていると考えたほうがいいでしょう。

他の人の考えを否定したり、異なる意見の人に対してむきになって反論したりといったことのないよう、冷静な姿勢でのぞむように心がけましょう。

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グループディスカッションのコツを押さえよう

GDに参加する前に、企業はなぜ採用選考でGDを行うのか、その目的について考えておきましょう。

入社後にGDとよく似た状況があるとすれば、それは会社における会議の場です。

会議で全く発言できない人や、的外れな意見ばかり言う人がいると、会議が混乱し円滑に進まなくなるリスクが生じます。

そこで、組織人として会議をスムーズに進められる資質のある人物かどうかを、GDを通じて判断しているという面もあるのです。

まれに、GDになるとつい張り切ってしまい、一方的にしゃべってしまったり、人と違った奇抜な発想をアピールしようとしたりする人がいますが、GDの目的やどのような力を見られているかを知ることで、こうした失敗を避けることにもつながります。

GDで評価されるポイントとしては、「積極性」「論理的思考力」「協調性」「コミュニケーション能力」が挙げられます。

積極性は司会に立候補したり、議論の進め方を自発的に提案したりといった行動でアピールすることができます。

論理的思考力は、根拠を示した上で意見を述べることができるかどうか、理路整然と相手を説得できるかどうか、といったことで判断されます。

協調性は、自分とは異なる意見を受け入れ、グループ全体で意見をまとめ上げることに目を向けられるかどうか、といった点で評価されます。

コミュニケーション能力は、議論を前向きに進めるための効果的な発言や、意見が対立している場合に妥協点を探るきっかけとなる発言をすることができれば、評価の対象になるでしょう。

こうしたGDの目的や特性を知り、コツを押さえて参加することが重要なのです。

グループディスカッションの流れを知ろう

GDにはよくある一般的な流れがありますので、これをテンプレートのようにして頭に入れておくといいでしょう。

まずは自己紹介で場の雰囲気が和らいだら、役割分担(司会・書記・タイムキーパー)を決めていきます。

制限時間内に結論まで導くことができるよう、時間配分も決めておくようにしましょう。

そして、議論を始める前にテーマに関する共通認識を持つようにします。

とくに言葉の定義や議論の方向性が各人で少しずつ違っていると、議論がまとまらず制限時間内に結論までたどり着けなくなる原因となりますので、共通認識をしっかりと持っておくことが大切です。

議論はまずアイデア出しから始め、ある程度のアイデアの数が出てきたら、それらについて議論を開始します。

最後に意見をまとめ、発表が必要な場合は発表のための準備を行うことになります。

以上がGDの大きな流れです。

GDの目的は理想的な結論を導くことではなく、初対面の人同士がお互いの意見を尊重しつつ、グループ全体で力を合わせて成功に向かうことができるかどうかが評価されることを忘れないことが重要です。

GDを成功させるためにも、流れをしっかりと頭に入れておき、本番で生かせるようにしたいものです。

グループディスカッションでの自己紹介とは

自己紹介はGDにおける第一声であり、あなたの第一印象を決定づけるものと位置づけましょう。

自己紹介のコツとしては、事務的な内容に終始しないこと、聞き取りやすい声で話すこと、協調性やバランス感覚も感じられる内容にすることが挙げられます。

自己紹介では大学名や専攻、氏名を述べますが、これだけでは事務的な自己紹介になってしまいがちです。

ゼミやサークルなどで打ち込んでいることや、GDでの豊富を手短に述べると、メンバーがあなたのことを覚えてくれる確率が高まると同時に、場の雰囲気が和みやすくなります。

聞き取りやすい声で話すためには、音量や話し方に気を配る必要があります。

ハキハキと聞き取りやすい口調を心がけ、早口になってしまうことのないようにしましょう。

協調性やバランス感覚は、自分のことを知ってもらうための自己紹介だけでなく、「チームで頑張りましょう」「全員で次のステップに進みましょう」といった言葉を入れることで、自分だけが目立ちたいという考えの人物ではないことが伝わります。

グループディスカッションでの役割にはどんなものがある?

GDでの役割には、司会・書記・タイムキーパーがあります。

司会はリーダーシップが試される重要な役割です。

議論の大枠を把握し、チーム全体の方向づけを行う必要があります。

また、発言が少ない人へタイミングよく発言を促したり、「〇〇という意見がありましたが、…という面からも考えてみてはどうでしょうか?」といったように、議論を深めるきっかけを作ったりするのも司会の役割です。

書記は単なる記録係ではなく、議論の流れや進み具合を正確に把握しつつ、「いま〇〇という意見がありましたが、これはさきほどの××という意見と共通するところがあるようです」といったように、共通点や対立点を浮き彫りにし、議論の争点を明確にしていく役割を担っています。

場合によっては、司会のように議論の最前線に立たなくても、書記の立場をうまく活用することで議論を実質的に仕切ってしまうことも可能なポジションと言えます。

タイムキーパーは「残り〇分です」と言うだけの裏方ではなく、司会や書記を巻き込みながら時間配分を決める主導権を握りやすい立場にあります。

時間配分と残り時間という観点から、議論が白熱している場合などは「時間のこともありますので、そろそろ〇〇という論点に絞ってまとめていってはどうでしょうか?」といった提案をすることも可能です。

実際の会社での会議も、予定以上に時間がかかってしまい重要なことが決まらない、といったことはよくあります。

常に時間を意識して発言できること、タイムマネジメントのスキルが優れていることは、社会人に求められる能力として高く評価される可能性があるのです。

グループディスカッションでの司会の役割を確認しよう

GDで司会の役を自ら買って出ると高く評価される、と思っている人は多いのではないでしょうか。

しかし、実は司会に立候補すれば評価が上がるかというと、一概にそうとも言えないところがあります。

司会は決して「目立つ」ことが目的の役割ではなく、チームをまとめ議論の流れを最適化するための役割になります。

決して自分の意見を述べることに終始せず、議論全体の様子をよく観察して、議論がどのような段階にあるのか、結論へ向かうにはどのような方向で話し合いを続ければいいのか、といったことを常に考えている必要があります。

また、メンバーが発言しやすい雰囲気を作り、議論を活性化させるのも司会の大切な役割です。

目立つタイプの人や声が大きいタイプの人がGDでは注目される傾向がありますが、目立たないタイプの人の中にも重要な意見を述べている人はいるものです。

そういったタイプの人の意見をすくい上げていくのもリーダーである司会の役割なのです。

ただし、こうした司会の役割は決して簡単なものではなく、ぶっつけ本番で成功させるのは至難の業です。

事前に模擬GDを行うなどして練習しておくのが現実的でしょう。

グループディスカッションの対策、練習はどうすればいい?

GDに慣れるには場数を踏むしかない、といったアドイスを聞くことがありますが、他にもGD対策としてできることはあります。

たとえば、過去のGDの事例をできるだけたくさん知ることは非常に重要です。

業界にこだわらず、過去にどのようなテーマのGDが行われてきたか、調べてみてください。

そして、それぞれの事例について「自分だったらどう考え、どのような結論を導くか」をシミュレーションしていくのです。

シミュレーションに慣れてきたら、次は就活生同士でGDの模擬練習をしてみましょう。

本番のGDと同じようにテーマを1つ決め、司会・書記・タイムキーパーといった役割分担を決めた上で進めます。

可能なら模擬GDの様子をビデオ撮影し、後から振り返って反省点を挙げられるようにするといいでしょう。

実際に話してみると、時間配分が案外難しいことに気づいたり、要所要所で効果的な言葉が見つかったりするものです。

さらに、GDについてのセミナーに参加し、知見を得るのもひとつの手です。

就活セミナーでは、エントリーシートの書き方や面接対策などと同時に、GD対策についての話が聞けるものもあります。

ただし、就活セミナーで話されていることはどの業界にも使えるよう汎用的な内容になっていますので、聞いたことをそのまま使おうとするのではなく、志望する業界に置き換えて自分の言葉にしていくことが重要です。

グループディスカッションが苦手で話せない人はどうしたらいい?

GDに苦手意識があり、うまく話せないという人は、苦手意識を克服するための対策を講じるといいでしょう。

まず、GDによく出されるパターンのテーマや過去に出題されたテーマを調べておき、事前にシミュレーションをしておくと有効です。

GDの進め方や役割分担についてもしっかりと調べておき、初対面の就活生ともGDに関する共通認識を持つことができるようにしておきます。

また、GD当日は「必ず最初に発言する」という目標を自分自身に課しておくのも効果的です。

苦手だからこそ最初に発言し、雰囲気にのまれてしまわないようにするのです。

反対に、一見するとリーダータイプの快活な人が積極的に発言するのを見ているだけになってしまうと、雰囲気にのまれやすくなります。

苦手だからこそイニシアチブを取る、という心がけが大切なのです。

さらに、GDでは「発言する」ことに関心が集まりやすくなりますが、あえて「聞く」ことに注力するのも手です。

他の人の発言にタイミングよく補足したり、共通する意見を整理したりすると、議論を調整する能力がある人物として評価される可能性もあります。

司会に立候補するのはどうしても抵抗がある、という人は、あえて書記やタイムキーパーに立候補してもいいでしょう。

このように、GDではリーダータイプの活躍以外にも重要な役割がいくつもあります。

GDに苦手意識がある人は、自分に向いている役割や、「これならできそうだ」という役割を探してみてはいかがでしょうか。

この記事のまとめ

GDは就活特有のもので、ふだんからディスカッションに慣れていない人にとっては取り組みにくいものかもしれません。

しかし、GDの目的を押さえた上で一般的な流れや役割分担を知っておくことで、事前に対策を打っておくことが可能になります。

GDを攻略し、次の選考のステップへ進めるよう、しっかりと対策を練っておきましょう。

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