ブランドエクイティとは(読了時間:2分11秒)

「当社のブランドエクイティを最大限に活かして新製品を拡販していく…」。

このように使用される「ブランドエクイティ」という用語。言葉のイメージからなんとなくその意味は分かっていても、どんな意味か聞かれたらわからない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「ブランドエクイティ」についてご紹介してまいります。

「ブランドエクイティ」とはブランドの資産価値のこと

「ブランドエクイティ」とは、企業が掲げるブランドが取引先や顧客、社会全体に対して持つさまざまな資産価値のことです。

ブランドは、単なるロゴやデザインではなく、企業の活動や事業収益に影響を与える無形の資産であると考えられるようになってから提唱された概念です。

ブランドエクイティという言葉は、カリフォルニア大学バークレー校のデービッド・A・アーカー(David.A.Aaker)によって提唱された言葉で、1991年に著した『Managing Brand Equity』という本の中でこの言葉を初めて使っています。

それによれば、ブランドエクイティは「ブランド名やシンボルと結びついたブランド資産/負債の集合であり、製品のサービスの価値を増減させるもの」とされています。

ブランドエクイティという考え方が生まれた背景は、1980年代米国の経済情勢が深く関わっているといわれています。

当時、米国では企業のM&Aが広まりを見せていた時期で、それまではただの商品名や記号と考えられてきたブランドを、無形資産と位置づけることで、競合他社に対する優位性を確保しようと考えた経緯があります。

ブランドが持つ資産価値を高い水準で維持することで、競合優位性を保とうと考えたということです。

ブランドエクイティという概念が提唱されて以降、企業の資産価値は、有価証券や生産設備などの有形資産だけでなく、ブランドという無形資産によっても図ることができるようになりました。

ブランドエクイティは5つの要素から成る

それではこのブランドエクイティはどのような要素からなるのでしょうか。

アーカーによればブランドエクイティは5つの要素から成ります。

ブランドエクイティの構成要素

・ブランドロイヤリティ(ブランドへの忠誠心)
・ブランド認知(ブランドの認知度)
・知覚品質(高品質のイメージを持っている)
・ブランド連想(ブランドに対して豊かで広いイメージを連想できる)
・その他の知的所有権のある資産価値(特許や商標などで法制度で保護される資産価値)

ブランドエクイティが高い企業にApple社があります。Apple社を例に各要素を詳しく見てみましょう。

まず、Apple社の新製品が出たら必ず買う人や少なくともチェックする態度をとる人が多いでしょう。

これは、ブランドロイヤリティが高いということです。

また、世界のどの国にいてもかじられたリンゴのロゴを見れば、Apple社が連想されるということは、Appleのブランド認知の高さをうかがわせます。

また、シリコンバレーの最先端の施設で研究開発される製品の数々は、製品の知覚品質の高さを認知させ、リンゴのマークを見るだけで、パソコンやスマートフォンなど最先端テクノロジーの広くて豊かなイメージが連想されます。

もちろん、Apple社が持つさまざまな技術は特許や商標で守られていて、Apple社の持つ資産価値を維持しています。

このように、ブランドエクイティと呼ばれるブランドの無形資産は、私たちがある製品やサービスを選択する上で重要な指標となっているのです。

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