中学校教師に向いている人・適性

寝れば忘れる人

「子どもが好きな人」ではなく、「寝れば忘れる人」という項目が適性の初めに挙げられることを意外に思う人も多いでしょう。

しかし、「中学校教師になりたい」という情熱に溢れている人ほど、実際の教育現場に立ったときに「こんなはずではなかった」とショックを受けたり、生徒や保護者、同僚の先生方との人間関係に悩んだりするものです。

マスコミにも取り上げられる教員の多忙さや職務上のストレスの大きさは改めて言及するまでもありませんが、2012(平成24)年に文部科学省が発表しているデータでも、精神疾患による病気休職者は増加傾向にあります。

長い教員生活、息切れせずに毎日、笑顔で過ごすためには、終業時刻を過ぎればぱっと気分を切り換えられる素質が必要です。

真面目で一生懸命な先生であればあるほど、自分を追い詰めて心身が疲れてしまうもの。どんなに悩んでいても、一晩寝れば忘れて、翌朝は爽快な気分でまた新たな一日を始められる、そのようなたくましい人が中学校教師に向いています。

コミュニケーション能力の高い人

教師に限らず、人と接する仕事に就く以上は、高いコミュニケーション能力が求められます。

中学生に自分から関わりが持てる積極性と、生徒の話をじっくりと傾聴できる耳を持っている人は、中学校教師として活躍できることでしょう。

ただ、「コミュニケーション能力」と「社交性」は異なります。

穏やかな性格で、人付き合いが苦手という人でも、「相手に合わせて話をすることができる」「相手が伝えようとしていることを汲み取ろうと想像力を働かせることができる」という人であれば、思春期まっただなかの生徒たちの気持ちを大切にしながら、指導や支援に当たることができるからです。

また、悩んだり困ったりしている中学生に、自分の経験や社会の常識を分かりやすく、適切に伝えられるかどうかということも、中学校教師には必要です。

つまり、インプットとアウトプットのスキルが高い人が向いているといえるのです。

教えることが好きな人

教師ですから、やはり「教える」ことが好きであり、得意であるべきです。

中学校は、生徒たちがその所在地近隣から通ってくるので、学力に大きな差が生じます。小学校中学年で習う事柄を取りこぼしている子どももいれば、学習塾などで予習してあって授業の進度が遅いと感じている子どももいます。

このように、学力に差のある生徒たち全員が、「知らなかったことを知る喜び」「分かった、できたという達成感」「もっと学んでみたいという意欲」を味わうことができる授業を構築しなければなりません。

何年キャリアがあっても、指導法や教授法を研修し、常に生徒たちが学問を楽しいと感じる教え方を追求できる人は中学校教師に向いています。

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