中学校教師の資格・免許

教員免許状

中学校の教員になるためには、「教員免許状」が必要です。

この資格を取得する一般的な方法は、短期大学や四年制大学、大学院に進学し、文部科学大臣が認定した課程において所定の教科および教職に関する科目の単位を修得する方法です。

しかし、単位だけ取れても卒業・修了できなければ教員免許状は授与されません。

それぞれの学校を卒業・修了すると、「準学士」「学士」「修士」という学位(専門的な学問を修得したことや、学術上の創造的業績をあげたことを証明する称号)が受けられるのですが、これが教員免許の「基礎資格」に定められているからです。

なお、教員免許を取得するための教員養成課程は、全国各地の大学・短大に設置されています。免許状は、教員免許を取得するために単位を認定している大学や短大などの所在地である都道府県教育委員会から授与されます。

中学校の免許状は教科名が記載されており、その教科についてのみ授業ができます。

つまり、国語科の免許しか持っていない中学校教員が、いくら英語が得意であっても、校内で英語科の教員が不足しているからといって英語の授業を担当することはできない、ということです。

免許状の種類と「教諭」「講師」

免許状は修得した単位数と、学位によって次の三種類に分かれています。大学を卒業し、所定の単位を修得すると「中学校教諭一種免許状」が授与されます。

同様に、短大を卒業し、単位修得が認められると「中学校教諭二種免許状」が、大学院を修了し、単位が認定されると「中学校教諭専修免許状」が取得できるのです。

これらの免許状は、取得した条件が異なるだけで、職務上の差異はありません。

すなわち、「一種免許を持っている先生はクラスを任せてもらえるけれど、二種免許の先生は任せてもらえない」などというようなことはなく、どの免許を所有していても平等に仕事を任されます。

さて、免許状が取得できたからといって、全員が中学校の教壇に立てるとは限りません。

中学校の先生として正規採用で働きたいのであれば、公立中学では各都道府県市町村の教育委員会が行なう教員採用試験に合格しなければならないのです。

私立中学でも、その学校を運営している学校法人が採用試験を実施しています。採用試験に合格し、正規採用となった教員は「教諭」という身分になります。

これに対して「講師」として中学校に勤めている先生もいます。

採用試験は不合格だったけれども、中学校教員として働きたい旨を各地区の教育委員会に連絡しておくと、教諭の人数が足りない場合に「常勤講師」(教諭と同じ時間帯、教員として働く)あるいは非常勤講師(決められた時間・授業だけ教員として働く)として採用されることもあります。

教員免許更新制

2007(平成19)年6月に「教育職員免許法」が改正され、2009(平成21)年4月1日から「教員免許更新制」が導入されました。

原則として、有効期間満了日(修了確認期限)の2年2ヶ月前から2ヶ月前までの2年間で、「免許状更新講習」を受講・修了しなければなりません。

そしてその結果を、都道府県教育委員会(免許を管理している組織)に申請します。免許状更新講習は、文部科学大臣が認定した大学等で年度ごとに開講されています。

この講習では、教育・子ども達を取り巻く環境の変化や、学校内外と連携して生徒たちを育てていくことの必要性など、教員免許状の修得に当たって学んだことに加えて、教師として知っておくべきこと、身につけておくべきことを改めて考えます。

現在、講習の受講対象者は生年月日で区分されています。自分がいつ、更新の対象となるのかは、文部科学省のホームページなどで調べることができます。
文部科学省 教員免許更新制

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