中学校教師(中学校の先生)になるには

教員免許状を取得する

中学校の先生になるためには、「中学校教諭」という免許状を取得することが必要です。教職課程のある学校で教職課程を修了することで、中学校教員免許を取得することができます。

教育に関する資格なので、「教育大学」でしか取得できないと思っている人もいるかもしれません。

しかし、「教職課程」といって教員免許状取得のために必要な内容が学べる授業を展開している短期大学、四年制大学であれば、教育大学以外でも取得できます。

まずは、志望する短大・大学の学部で、中学校教諭の免許が取得できるか確認してください。

なお、小学校、中学校、高校の教員免許はそれぞれ異なります。

教員採用試験の出願条件が、中学校と高校の両方の免許状を取得している人という場合もあるため、できれば高校の教員免許も同時に取得しておいた方がいいでしょう。

中学校教師になるには

免許状は3種類

中学校教諭普通免許状には、大学で取得できる一種免許状、短大で取得できる二種免許状、大学院で取得できる専修免許状の3種類があります。3種類の中では、一種免許状を取得する人が最も多くなっています。

なお、中学校教員免許状は教科別になっています。

<短大>
短大では二種免許状が取得できます。在学二年間で「教職に関する科目」や「教科に関する科目」などを計37単位以上取得します。

ちなみに、2009(平成21)年4月1日現在、国語、社会、英語、保健体育、音楽、美術、家庭科の二種免許が取得できる短大(通学課程)は全国にありますが、数学や理科、技術科の二種免許が取得できる短大はありませんので気をつけてください。

<大学>
大学で取得できるのは一種免許状です。必要な単位数は計59単位以上で、どの教科でも多くの大学に教職課程が設置されています。

大学院では専修免許状が取得できますが、一種免許状を持っていないと取ることができません。

また、通信課程でも教員免許は取得できます。

なお、取得した免許状の種類によって中学校教員としての職務に差は生じません。

教員採用試験に合格する

教員免許取得後、公立の場合には毎年、6〜7月に各自治体の教育委員会が実施する教員採用試験、私立の場合には、各中学校の教員採用試験を受験します。

教員採用試験に合格することができれば、「教諭(正規採用の教員)」として中学校に勤務することができます。しかし、合格できるのは一握りの人で、中学校教諭になるのは非常に狭き門です。

中学校教師の採用倍率は約7倍。年々倍率が下がってきている状態ですが、地域よって競争率に差があります。採用数が多い都市部は倍率が低く、採用数の少ない地方の採用倍率は高い傾向があります。
中学校教員採用試験の難易度・合格率

「講師」として働く

採用試験に合格できなくても、どうしても中学校教員として働きたいという人には「講師」という道があります。

「臨時的任用教員」と呼ばれる講師には、教諭と同じ時間帯、同じような業務を担当する「常勤講師」と、決められた科目だけを受け持つ「非常勤講師」があります。

産休や育休代替の教員としては言うまでもなく、病気などで長期的に欠勤しなければならない教諭がいた場合や、早期退職して欠員が出た場合など、基本的には一年間だけの契約で臨時的に採用されるのが「講師」です。

採用試験に不合格だと分かった時点で、勤務を希望する自治体の教育委員会に登録しておけば、講師として採用したい旨、声が掛かることも。

講師として実際に教育現場に身を置くことは、翌年以降の採用試験にもプラスとなる経験を数多く積むことになるので、講師をしながら教諭を目指している先生が全国に大勢います。

中学校教師に求められる能力

中学生は、精神的に不安定になりがちな時期です。多感な生徒のさまざまな感情を受け止める包容力と豊かな人間性が必要となってきます。

授業に関しては、担当科目に対する専門知識があるだけではなく、生徒が興味を持って、わかりやすいと感じるようにしていかなければなりません。生徒に愛情を持ち、日々工夫をしていくタイプが向いていると言えます。

中学校教師の現状と今後の見通し

少子化により、中学校の生徒数は減少していますが、中学校教育にはさまざまな課題があり、新しい取り組みが進んできています。

小中一貫教育や複数人で授業を担当するティームティーチング、社会人経験のある教師の採用など、成果が出てきている施策もあります。

今後も教育現場を取り巻く状況は変わっていくと考えられ、柔軟性をもって対応していくことが必要になるでしょう。

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