中学校教師の面接

個人面接と集団面接

教員採用試験では一般的に、個人面接と集団面接の両方が行なわれます。

まず個人面接ですが、「自己PR」や「理想とする教師像」、「教師を目指したきっかけ」といった、あなたの人柄・性格・思考傾向などを直接的に知るための質問がなされます。

また、「休み時間に一人ぼっちでいる生徒にどのような対応をするか」とか「あなたの専門教科に興味を持たせるにはどのような工夫をするか」というような、具体的な場面を指定しての質問も。

それに対して集団面接では、他の受験者と話し合いをする姿から間接的にあなた自身を評価されます。

たとえば、グループ内で話し合いを牽引していくリーダータイプなのか、リーダーを補佐する役割が得意なのか、あるいは発言数は少なくても場の雰囲気や話の流れを決定づける意見を言う存在なのか、それともうまく主張できない受験者を優しくフォローしながら場の空気を和ませるムードメーカーなのかなど。

話し合いに集中していればいるほど、飾らないありのままの姿が表れるもの。個人面接では見られない「素」の部分を評価されます。

それぞれの面接を受ける前に、受験する自治体の過去問題、あるいは他の自治体での質問例などを必ず調べておいてください。

そして、それぞれの質問について、自分なりに答えをノートなどに書き出します。

どんなに講師経験が豊富な人でも、面接当日はかなり緊張しますので、あらかじめ教員を目指す友人同士で練習したり、大学の就職課で催される面接対策講座を受けてみたりするなど、面接で自分がどのように振る舞うのかをイメージしてから臨むことを勧めます。

模擬授業

最近では二次面接の代わりに、テーマを設定して短い模擬授業を課する自治体も増えてきました。

英語科であれば、進行形を教える際の導入部分を模擬授業として面接官を相手にやってみせるとか、国語科であれば『平家物語』の冒頭が課題文として与えられ、導入部を15分間だけ行なうなど、教科指導に対する熱意や指導方法、教材研究の深度を評価されます。

また、中学校では専門教科以外の指導をする機会もあるため、道徳や性教育などをLHR(学級活動)で教えると仮定して、模擬授業を展開しなければならないこともあります。

こちらも、受験する都道府県の過去問題をチェックし、それまで面接形式だった自治体でも今年から模擬授業形式に変わる可能性もあると考えて、充分に準備をしておくと良いでしょう。

評価・合否

採用する側は、公正かつ客観的な評価によって合否を決めているのですが、面接試験・模擬授業には「正解」がありません。

つまり、機械とは違って人間のすることですから、ちょっとした所作が面接官に良い印象を与える場合もあれば、反対に好ましくない人物だと印象づけてしまうこともあるのです。

面接官との「相性」による不公平を完全に排除することはできません。

しかし、前向きで明るく、周囲の人を思いやる気持ちを持っていることは、何気ない仕草や些細な一言に自ずと表れるもの。

何人もの受験者を見ている面接官に、あなたの真心が届くように努力することが合格を引き寄せる唯一の方法だと思ってください。

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