中学校教師教職課程で勉強すること

免許所得に必要な単位

中学校に限らず、教員免許状を取得するためには「教育職員免許法」に定められている科目を修得しなければなりません。

その科目とは、「教職に関する科目」、「教科に関する科目」、「教科又は教職に関する科目」の三つに分けられます。

教職関係の科目は、中学校教諭二種免許状(短期大学を卒業)を取得するために21単位、一種・専修免許状(それぞれ四年制大学を卒業、大学院を修了)では31単位が必修最低単位数です。

教職に関する科目

教職に関する科目に該当する具体的な授業をいくつか紹介しましょう。

教育の理念や教育の歴史、教育に関する思想について学ぶのが「教育原論」です。

生徒の精神的な発達や、学校生活のさまざまな場面における心のありようを学ぶ「教育心理学」。

生徒指導や進路指導の理論や方法を学ぶ「生徒指導論」も受講します。

これらは大学・短大によって若干の名称の違いはありますが、どれも教員として知っておかなければならない基礎的かつ重要な事柄です。

教科に関する科目

先生の主要な仕事である教科指導に関しても、教職課程で学びます。

教科関係の科目は最低でも、二種免許では10単位、一種・専修免許では20単位が必修単位数と決められています。

国語科の教員を目指すのであれば、「国語学」や「国文学」、「漢文学」、「書道」といった科目を履修します。

数学科であれば、「代数学」、「幾何学」、「解析学」、「確率論」、「統計学」に加えてコンピュータによる演算なども必修の授業に指定されています。

社会であれば、「日本史」、「世界史」、「地理学」だけでなく、「法律学」、「政治学」、「哲学」、「倫理学」、「宗教学」と細分化された分野も学びます。

以上から分かるように、中学校の教科書に載っていない専門的な内容についても学習するのです。

ちなみに、前項に挙げた「教科又は教職に関する科目」には、「教職に関する科目」と「教科に関する科目」の必修最低単位を超えて修得した単位を充てています。

つまり、二種免許状取得のためには「教科又は教職に関する科目」として4単位が必要ですから、教職関連あるいは教科関連の科目を4単位分多く修得しなければならないわけです。

同じように、一種では8単位、専修では32単位を、教科関係・教職関係の最低必修単位以上、余分に修得することになります。どんな授業を履修するのかは、他の必修授業との重なり具合や個人の希望によります。

教育実習

「教職に関する科目」に属する「教育実習」ですが、これまで説明してきた科目はどれも大学・短大内で講義を受けるスタイルでした。

「演習」として模擬授業をするにしても相手は学生です。

それに対して、教育実習は実際の教育現場に赴き、先生方に混じって「中学校教員」として授業を受け持ちます。

わずか2〜3週間ですが、生徒たちにとっては一生に一度きりの授業ですから、上記の教職関連・教科関連科目で学んできた事柄の集大成が教育実習だと位置づけられています。

教員免許状を取得する予定がなくても、一般教養科目として教職関係の科目を履修することができる大学・短大もありますが、教育実習は実習前までに所定の単位数を修得していなければ履修することができません。

実践形式の教職課程科目として特筆すべき実習です。

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