中学校教師の仕事はしんどい? つらいこと・大変なこと・苦労を解説

中学校教師は授業のほかにも、保護者とのやりとりや、いじめ対応などが多くなりがちです。

心身の調子を崩して、メンタルの症状が出てしまう人も少なくありません。

ここでは中学校教師のつらいこと・大変なこと・苦労や、辞める理由について、解説します。

中学校教師のつらいこと・大変なこと

業務量が多く、多忙になりがち

すでに知られている通り、どの校種でも「教師」という仕事はとにかく忙しいです。

中学校は教科担任制ですが、授業のない時間には生徒の日誌や課題に目を通してコメントを入れたり、授業で使う資料を印刷したりと事務仕事に追われます。

とくに担任をしていると、提出物の確認をしたり通知表などの配布物を作成したり、副担任よりも多くの事務作業をこなすことになります。

もちろん、日中にやり遂げられなかった仕事は放課後に回すのですが、部活動の指導があるため、生徒たちが下校してから、いわゆる残業として取り組みます。

しかし、生徒が問題行動などを起こすと、緊急の職員会議が開かれることもあり、ますます放課後に済ませるはずの事務が後回しになります。

教材研究のように、個人的に学校外でもできる仕事は当然、持ち帰ってやらなければなりません。

土・日・祝日や、夏休みなどの長期休業中も部活動の指導があるために、完全な休日として過ごせることはまれです。

生徒指導の難しさ

中学生は思春期の多感な時期ですから、生徒が起こすトラブルも増えます。

暴力行為に関していえば、文部科学省発表のデータによると、中学校での発生数は、小学校や高校に比べて2倍以上にもなる年もあるとされています。

また、いじめの認知(発生)件数も中学校では多くなりがちで、中学生を指導することの難しさが見て取れます。

問題行動が見られる生徒たちの心に寄り添いながら、社会に出るためには守るべきルールがあることを教え諭すことは、どんなにキャリアを重ねても難しい指導の一つです。

保護者とのやりとり

近年、「モンスターペアレント」という呼称が広く知られるようになりましたが、保護者からの要望やクレームに対応することも大変です。

保護者の我が子への愛情は充分に理解でき、また共感もできるので話をじっくりと聞くようにしますが、学校は公共の場であり集団生活なので、個々の要望に応えられないケースもあります。

学校側の立場や事情を説明し、理解と協力を促すには労力と時間を要します。

また、働いている保護者が多いため、電話にしろ家庭訪問にしろ夜遅い時間帯になってしまうこともあります。

しかし、避けては通れないことですので、今日も全国の中学校教師たちは「少しでも生徒のためになるのであれば」と奮闘しています。

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中学校教師の悩み

毎日忙しく働く中学校教師は、人によってさまざまな悩みを抱えています。

なかでも身体上の悩みとして挙げられるのが「声枯れ」です。

教師は授業で声を発し続けることになりますし、クラス担任を受け持った場合には、クラスをまとめるために大きな声で叫ばなくてはならないこともあります。

また、立ちっぱなしになる時間が多いことから、「腰痛」に悩む中学校教師もいます。

さらに、黒板に文字を書くときに使うチョークの粉で「手荒れ」を起こしてしまう人もいるようです。

中学校教師を辞める理由で多いものは?

中学校教師になる人は、もともと「子どもが大好きで、子どもの成長を応援したい」という気持ちを持っているケースが大半です。

しかし、いざ仕事を続けていくと、先に挙げたようなさまざまな苦労やつらいことに直面し、次第に悩みばかりの日々になってしまう人もいるようです。

なかには心身の調子を本格的に崩して、メンタル面での症状が出てしまう人もいます。

そうなると中学校教師を続けていくのは難しく、しばらくの間休職をしたり、場合によっては退職をしなくてはならないこともあります。

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中学校教師のつらいこと・大変なことのまとめ

中学校教師はやりがいが大きい反面、苦労する面もたくさんあります。

いかに上手にオンオフを切り替えながら心身の調子を整えていけるかが、仕事を長く続けていくための大事なポイントになってくるでしょう。