夜間や通信で調理師の資格は取得できる? 独学は可能?

調理師は夜間や通信でも目指せる?

専門学校の夜間クラス

他業種から調理師を目指す社会人向けに、夜間クラスを設けている専門学校も多くあります。

夜間クラスでは昼間に他の仕事をしながら調理師専門学校に通うことができます。

約1年半かけて日中の1年クラスに通う人と同じ内容を勉強します。

授業時間は、だいたいの学校で18時半〜21時、ないしは22時ごろまでです。

夜間クラスの卒業生には、通常クラスの卒業生と同じように調理師免許が交付されます。

また、専門学校で就職の斡旋をしてもらうこともできます。

ただし、昼間働きながら夜間学校に通うことは肉体的にも精神的にもかなりハードです。

途中で投げ出さずに頑張れるかどうか、よく考えてから選ぶのがよいでしょう。

通信教育は調理師試験の勉強用

調理師試験の受験対策として通信教育を利用するという方法もあります。

ただし、注意したいのはこの講座だけでは調理師免許を習得できないということです。

専門課程を履修していない人の場合、調理師試験を受験するためには2年以上の実務経験が必要となります。

通信教育ではこの実務経験はクリアできませんので、2年以上の実務経験のある人が使ってこそ意味のある講座といえます。

つまり、2年以上の実務経験を持ち調理師免許の習得を目指している人が、調理師試験のために必要な科目を通信講座で学ぶということが目的となっています。

通信教育は民間会社の他、調理師試験を主催している日本調理師会からも受けられます。

調理師専門学校の通信講座

調理師専門学校の中には、通信講座を設けている学校もあります。

ただし、調理師専門校の通信講座は調理師を目指す人向けの講座ではありません。

主に料理の技術やレシピを学び、講座の対象者は料理レパートリーを広げたい調理師、飲食業関係者、料理好きな一般人です。

この講座を受講しても調理師免許は発行されないので注意しましょう。

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調理師を独学で目指す人はいる?

調理師免許を取得するには2通りの方法があります。

1つは調理師の養成学校へ通い最短1年のカリキュラムを修める方法、もう1つは調理師資格試験を受験して合格する方法です。

学校に通わなくても調理師資格試験に合格すれば免許を取得できるので、独学でも調理師になることは十分に可能です。

ただし、調理師試験を受験するには2年以上の実務経験が必要となります。

独学での学習方法・勉強時間

調理師を独学で目指すには、主に過去問や参考書を用いて勉強する方法と、通信講座を受講する方法があります。

調理師試験の過去問や参考書は書店などで購入することができます。

過去の問題集を繰り返し解き、分からない問題や苦手な分野が出てきたら参考書を使ってつぶしていきましょう。

参考書はたくさん買うのではなく、自分に合った1冊を繰り返し読み込むことが重要です。

1人で勉強するのが心細い人や、忙しくて勉強を習慣化できない人には、通信講座もおすすめです。

通信講座の場合は3〜5万円ほどの費用がかかりますが、スマホを使って学習できたり課題の添削をしてもらえたりと、参考書だけでは得られないサポートが受けられます。

いずれの場合も1日1時間程度、3〜6か月の勉強で合格する人が多いようです。

独学のメリット

調理師を独学で目指すメリットは、自分のペースで調理師免許が取れるという点です。

調理の仕事自体は資格を持っていなくてもできるので、たとえば高校卒業後すぐに飲食店へ就職して腕を磨き、独立を視野に入れたころに調理師試験を受験するといったことが可能です。

また、2年以上の実務経験があれば養成学校へ通わなくてもよいため、学費を節約したい、すぐに現場で活躍したいという人にも独学が向いています。

独学のデメリット

調理師を独学で目指すデメリットとしては、養成施設へ通う場合と比べて時間がかかることが挙げられます。

調理師免許を独学で取得するには2年以上の実務経験が必要となり、さらに試験の勉強に3か月から半年ほどの時間を要します。

調理師学校へ通う場合、1年のカリキュラムを修了すると調理の基本的な知識とスキルを得られ、卒業と同時に調理師免許が交付されます。

調理師を目指すと決めてから最短で資格を取得するには独学よりも養成施設へ通うほうがよいでしょう。