調理師の志望動機の書き方と3つの例文を紹介

調理師を目指すきっかけで多いものは?

調理師を目指す人には、基本的に「食べることが好き、料理が好き」という思いが共通しています。

小さいころから料理を作る母親の手伝いをしていたり、実家が飲食店を営んでいたりと、きっかけはさまざまですが、何らかの形で「食」や「料理」にかかわっていた人が多いでしょう。

工夫を凝らして作った自分の料理をおいしく食べてもらうことに喜びを感じ、料理を通してより多くの人を笑顔にしたい、幸せになってもらいたいと思う人もいます。

また、料理には材料や手順ひとつで味わいを変える奥深さや、繊細な飾り付けで人々の目を惹きつける芸術性があります。

料理そのものの魅力にとりつかれ、好きなことを仕事にするために調理師を志す人もいるでしょう。

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調理師の志望動機の考え方

どんな調理師になりたいのかを考える

調理師といっても、その活躍の場はさまざまです。

たとえば、レストランや料亭などで働くいわゆる「料理人」の道を歩むのか。

それとも、学校給食や病院、福祉施設などで調理の仕事に携わるのかなど、目指す方向によって志望動機は若干変わってきます。

しかし、どの調理師にも共通している思いは「料理を作ることが好き」、「食べた人を笑顔にしたい」という部分。

調理師を目指したいと考えている皆さんも、きっと少なからずこういった気持ちを持っているはずです。

志望動機では、自分の料理への情熱を存分にアピールしたうえで、より具体的なメッセージを伝えていくとよいでしょう。

志望動機において大切なこと

調理師を目指すうえで一番大切なことは、食や料理に対する情熱です。

しかし、調理場ではたくさんの仲間と一緒に働くので、我を押し通すだけでは調理師として成功できません。

また、決して楽な仕事ではないため、厳しい環境ですぐにへこたれない心の強さを求めている職場も多くあります。

そのため、人に言われたことは素直に聞き、取り入れる気持ちがあることや、ハードな勤務にもめげない粘り強さがあること、さらに真剣に外食産業と向き合いたいと思っていることなども伝えるとよいでしょう。

加えて、「将来的にこんな料理人になりたい!」という自分の目標についてアピールすることも効果的です。

調理師の志望動機の例文

レストランを志望する場合

「私は幼少時から料理が好きで、将来は必ず調理の道に進もうと考えていました。

その理由は、自分の手で人に感動を与える料理を生み出したいということと、作った料理で人を笑顔にしたいということです。

同時に、外食産業が盛んな現代の日本において、その食文化を支える担い手の一人として、調理の面から真剣に向き合いたいという思いもあります。

飲食業は非常に厳しい世界だとは聞いておりますが、料理は人の心を動かす可能性を秘めていると思います。

そして、奥の深い料理を本気で追求し続けることが、私にとって最高の喜びになると考えています。

幼少時の憧れから脱却し、いずれは誰もから認められる料理人になるためにも、御社のように歴史ある料理店で基礎から学び、成長したいと考えています。」

ホテルを志望する場合

「私が調理の世界を目指すようになったのは、幼いころから食べることが好きだったからです。

両親が共働きだったため、中学生のころからよく料理をしていました。

自分が作った料理を食べた家族が喜んでくれると私も嬉しくなり、将来は料理にかかわる仕事がしたいと思うようになりました。

私の家族は誕生日などのイベントがあるたび、貴館のレストランでお祝いをしています。

初めてフルコースをいただいたときの感動が忘れられず、調理師学校では迷わずフランス料理のコースに進みました。

次は自分が貴館の調理師となり、お客さまに感動を与えられるような料理を提供したいと考えています。」

病院を志望する場合

「私は小学生のころから母と一緒に料理をすることが好きで、自分で作った料理を家族が喜んで食べる姿を見ることに喜びを感じていました。

次第に料理に関わる仕事に就きたいと思うようになり、レストランで働くことを漠然と考えていました。

しかし、高校在学中にボランティアとして病院へ実習に行ったとき、1日3回の食事をとても楽しみしている患者さまが多くいらっしゃることを知り、病院の調理師を志すようになりました。

貴院は最先端の医療を提供している病院ですので、さまざまな疾患をかかえた患者さまがいらっしゃいます。

どのような病状の方にも「おいしい」と笑顔になってもらえる食事を提供したいと考え、就職を志望しています。」

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調理師の面接で聞かれること・注意点

面接官が見極めたいこと

調理師の面接において面接官が見極めたいのは、「料理に対して真剣な気持ちがあるか」「自分の店で使える人材か」「挫折せずにがんばれるか」という点です。

調理師は体力勝負のハードな仕事です。

就職したものの挫折する人も多く、面接官は料理への真剣さと同時に、長く勤められる人材かを見抜こうとします。

技術は後からいくらでも勉強できますので、志を見る面接官がほとんどです。

そのため、面接時には、やる気と真剣な気持ちを伝えることが何よりも大切です。

清潔感を大切にする

調理師は食品を扱う仕事ですから、衛生面に対する意識が重要になります。

ですので、面接時には清潔できっちりとした人だという印象を与えるほうが有利に運びます。

たとえば、爪は切る、髪はしっかり結わえる、襟足・襟首がだらしない印象にならないように注意するなどです。

食品を扱う仕事だからこそ、面接時の身だしなみには再三の注意を払うことが必要です。

調理師の自己PRのポイント

調理師の履歴書や面接では、アルバイトを含めた職歴が自己PRとなることが多いです。

面接時に役立つ経歴といえば、レストランなど飲食業でのバイト経験、食品や料理関係のさまざまな資格などが思い浮かぶでしょう。

しかしその他にも、茶道や華道の経験、海外留学経験、体育関係の部活経験など料理に関係ないように思える資格が評価されることがあります。

また、マラソンやフィットネスなど体力作りの趣味を持つ人も、ハードな仕事に耐えられる体力があるという点から評価されることがあります。

一見、料理とは何の関係もないと思える資格でも、見識を広めたり、センスを磨いたりするのに役に立つものは取っておくとよいでしょう。

ただし、自分の興味のない分野の資格をやみくもに取得しても意味はありませんので、自分が好きなものや、勉強したいと思えるような資格を探してみましょう。

調理師の履歴書で気をつけるべきことは?

調理師の履歴書は、基本的には一般的なフォーマットのものを使用しましょう。

誤字・脱字をしない、記入欄はできるだけ埋めるといった履歴書の基本を守りながら、調理師を目指す上で必要なアピールをすることが大切です。

応募先でどんなことができるのか具体的にイメージできるよう、職務履歴欄では勤務先と期間だけでなく、職務内容も記載すると分かりやすく伝わります。

調理業務だけでなく、接客やアルバイトリーダーなどの経験、役職などがあればあわせて記載するのがおすすめです。