調理師の見習い、修行

下積みなくして一人前にはなれない

専門技術や知識が求められる調理師は、一般的に師匠の下で「見習い」として修行を積みながら、一人前を目指していきます。

ただ調理師免許を取りたいということであれば、専門学校などの調理師養成施設に入学し、関連することを1年以上学べば無試験で得ることが可能です。

しかし、いざ現場に出てみれば、そこで問われるのは「どれだけの腕があるか」ということ。学歴や年齢などは関係なく、腕のある人が認められ、そして生き残っていけるのです。

一流の調理師、料理人を目指すうえで修行を避けることはできないといっても過言ではありません。

見習い時代の生活

調理の世界は師弟関係が強く、飲食店などに勤める新人調理師は、まず「見習い」という立場で扱われます。

店にもよりますが、見習い時代の仕事は、基本的に掃除、調理器具や食材の準備、洗い場などが中心となります。

最初の1〜2年間は洗い場ばかりを担当し、まったく包丁を持たせてもらえないといった職場もあるようです。

朝は先輩より早く出勤して店の掃除や仕込みを行い、営業時間後も最後まで残り、調理器具の片づけや翌日の準備などをするため、1日12時間以上働く日もざらにあります。

忙しい時期は、ほぼ休みなく1日中厨房内を動き回るようなこともあり、心身ともにタフでなくてはやっていけません。

それだけ働きながらも、給料は決して高いとはいえません。場合によっては手取り10万円程度ということもあり、仕事のハードさや労働時間に見合わないという理由で、すぐ辞めてしまう人もいます。

もちろん、すべての店がこうした状況なわけではありませんし、日本料理、フランス料理などのジャンルによっても覚えるべきことは少しずつ異なります。

しかし、どのような道に進むとしても、新人が最初から戦力として扱われることは基本的にありません。

料理に対する強い情熱を持ち、下積み生活を乗り越えていくことで、徐々に難易度の高い仕事を任せてもらえるようになります。

新人、見習い時代の苦労は、料理人を目指す人にとって避けられない道なのです。

仕事体験談