調香師の研修・トレーニング

化学の知識は必須

調香師になるためには化学の基礎的な知識を知っておく必要があります。そのため、大学では薬学等の化学的領域を学んでいることが望ましいでしょう。

しかし、大学で学んだ化学の知識は調香の世界では基礎にすぎません。

調香にはこれに加えて専門的な知識や技術が要求されます。

調香に関する知識や技術は研究部門に配属されたのち、先輩から学ぶ他、各種講習会等に参加したり、独学したりして学んでいくことになります。

調香の専門学校を出ている場合は基本的な調香に関する知識や技術を習得できているため、就職後も苦労が半減されるともいえます。

しかし、現場には現場のやり方があるので、初心を忘れることなく、前向きに学ぶ必要があります。

膨大な数の香料を扱うために

調香師は数千種類ある香料を組み合わせて香りを開発します。そのため、一つでも多くの種類の香料を把握し、その特性を理解することが必要です。

香料は時代の流れに応じて日々変化し、新しいものが次々に生まれます。

調香師は常に香料の把握に努め、自身の引き出しを増やす努力をしています。

嗅覚を鍛え、センスを高める

果実や花などの本物の香りを嗅いで感覚を鍛えることは一つのトレーニングであるともいえます。

たとえば、入浴剤の香りを開発している調香師は実際に温泉に出向き、本物の香りを体得した上で開発に着手しているようです。

しかし、実際の香りを忠実に再現しただけでは人々に喜ばれないことも多いため、いかに効果的な香りを調香できるかは、やはり、調香師たちの試行錯誤にかかっているといえるでしょう。

調香の本場で最先端の知識を得る

とくに香粧品香料を扱うパヒューマーにとって、調香の本場は海外です。そのため、実際に海外のパヒューマーの研修を受けに行くこともあります。

国内にいるだけでは知りえないような斬新な知識や技術を学ぶことができる海外研修はパヒューマーとしてやっていく上で必要不可欠なものであるといえます。

逆に日頃の研究の成果を海外で発表し、意見を得るということもあります。

調香の本場で働くプロフェッショナルから意見を得ることは国内の調香を発展させることにつながるのです。

日々研究に励む

調香に正解はありません。

同じ香りであってもある人は爽やかでよい香りであるという好意的な感想を持ち、またある人は個性のないありきたりな香りであるという真逆の感想を持つということも日常茶飯事です。

そのため、調香師は社内外を問わず、自身の研究成果を発表する場を設けることで、忌憚のない意見を集め、その後の研究に生かしています。

また、研修会にも数多く参加し、新たな知識や技術の獲得にも余念がありません。

調香の目的はまず人々に受け入れられる香りを開発することです。

研究室はえてして閉鎖的な空間になりがちですが、それでは広く愛される香りを世に出すことは不可能です。

調香師は多くの人の意見に柔軟に耳を傾けながら、日々研究に励んでいます。