地方上級公務員の仕事内容

「地方上級」とは?

試験のレベル分けのこと

都道府県と政令指定都市の職員として働くための地方公務員試験は、「初級」「中級」「上級」の3段階に分けて実施されています。

初級が高卒程度、中級が短大卒程度、上級が大卒程度のレベルとなっています。

なお、これは学歴要件ではないため、年齢などの資格さえ満たしていれば、たとえば高卒の人が上級試験を受けるといったことも可能です(ただし、自治体によって学歴制限が設けられているところもあります)。

また、自治体によって呼び方は異なり、上級のことを「1類」「1種」「大卒者」「大卒程度」などと表す場合もあります。

市町村のうち、地方上級に該当しない自治体(中核市・特例市・その他の市・町村)では、「市役所試験(初級・中級・上級)」が行われます。

上級の難易度はどれくらい?

地方上級公務員試験の難易度は、「国家公務員一般職」と同じレベルといわれており、地方公務員試験のなかでは最も難易度が高いとされます。

人によって異なりますが、7~12ヵ月ほどの勉強期間が必要とされており、合格のためには、独学あるいは予備校に通うなどをしての十分な対策が必要だといえます。

試験は自治体によっては10倍を超える高倍率となっています。

地方上級公務員の仕事内容

地方公務員にはさまざまな仕事がありますが、事務系の職種で採用された地方公務員のおもな仕事は、上級も初級も同じく役所等での「一般事務」や、公立小・中学校などでの「学校事務」となります。

このほか、土木や建築といった、専門性の高い技術系の仕事に携わることもできます。

上級で採用された場合は各自治体の「幹部候補生」として考えられるため、業務内容もより幅広いものとなっており、現場での定型的な業務に加え、政策の企画・立案にまで関わることができます。

地域活性化、子育て、福祉、都市計画など、地域が抱える幅広い課題に対応していきます。

地方上級公務員の給料とキャリアパス

地方公務員は、「初級」「中級」「上級」にあたるどの区分で採用されたかによって初任給が異なります。

自治体によってその額には違いがありますが、初級に比べると、上級の採用者は初任給が3~5万円程度高く設定されているケースが多いようです。

また、上級は出世スピードも速いため、さまざまな業務を経験しながらできるだけ早く上を目指していきたいという場合には、上級での合格を目指したほうがよいでしょう。

大きな自治体になればなるほど、業務内容も含め、上級と初級による差は明確につけられているといわれます。

配属後は、3年程度でさまざまな部局を異動しながら多様な仕事を経験し、ゼネラリストとしての能力を高めていくことになります。