シェフのつらいこと、大変なこと、苦労

調理には体力が必要

調理と体力は関連性がないように思われるかもしれませんが、シェフになるためには最も必要とされる能力のひとつです。

巨匠と言われるような大ベテランのシェフであっても、早朝から市場へ買い出しに行き、深夜まで料理を作り続ける人もいます。

重い鍋やフライパンを扱いながら半日以上の時間を立ち仕事に費やしているので、腰痛を引き起こすこともあり、体調を崩して仕事をやめる人もいるようです。

ですから体力がなくてはやっていけないのです。

ベテランの料理人でさえもハードな毎日ですから、下積みのコックの仕事量も相当なものです。

先輩たちが出勤する前に下ごしらえや厨房の掃除、店を閉めたあとは片付けや掃除、翌日の準備などで睡眠時間はわずか。

中には布団で寝ると寝坊するために座って寝ていた、という経験者もいるようです。

睡眠時間はろくにとれず、仕事量も多いとなれば生半可な気持ちでは続けられません。

この業界で生きていくには、シェフにしかなりたくない、何としてでも自分の店を出したいんだ、といった情熱を持ち続けることが大切なのです。

シェフは料理ができるだけでは務まらない

シェフは現場の責任者ですから、料理の指揮はもちろんのことマネージメントも任されます。

たとえば食材の仕入れ額と料理の価格のバランスがとれているか、利益はきちんと出せるかといった金銭面も考えながら、メニューを考案したり構成する必要があります。

また後輩の指導・育成もシェフの仕事のうち。1日でも早く成長してもらい、厨房の戦力になってもらわなくてはなりませんから手が抜けません。

自分の地位が上がれば上がるほど料理以外の面でも気を配ることが多く、面倒だと思う人もいるでしょう。

しかし独立し開業した時のことをシミュレーションできる重要な機会でもあります。

自分の店を持てば、厨房のみならず店の経営も全てが自分の責任です。

すなわち、いかにして料理で利益を出し店を存続させるかが独立後の仕事ですから、雇われているうちに経営のノウハウを学んでおくことが肝要なのです。