仕事体験談 介護をトータルにマネージメントできるやりがい 回答者 : フクさん(女性/61歳) 職業名 : ケアマネジャー(訪問介護員兼任)現在の状態 : 現役経験年数 : 1年 仕事内容 在宅介護の支援をする介護支援事業所に勤務しながら、併設されている訪問介護事業所でホームヘルパーとして働いています。メインの仕事はケアマネジャーです。 兼任しているという事情で、担当利用者の件数は10人と少ないです。管理者は、35人以上は受け持っているようです。 ケアマネジャーの仕事は、介護保険を利用してサービスを受ける際に必要な介護サービス計画(ケアプラン)をつくります。要介護者本人やその家族から直接、ケアマネジャーに相談が入る場合や、地域包括支援センターから利用者の紹介がある場合などいろいろです。 介護保険を利用するには介護認定を受けている必要があるので、その認定調査もケアマネジャーはしています。ケアプランが実施されれば、その給付管理の仕事もあります。 仕事のやりがい わたしはケアマネジャーをしながらホームヘルパーをしているので、その違いを身にしみて感じています。 ヘルパーの仕事では、利用者の日常生活の一部に直接入って、介護をするのですが、ケアマネジャーは、利用者の生活を全体的に見て介護支援をしています。利用者と直接頻回に会うのはヘルパーの方が多く、情報把握もヘルパーが多いと思います。 ヘルパーはその情報をサービス提供責任者を通じてケアマネジャーに報告しています。ヘルパーひとりひとりの情報がケアマネジャーに集まって、ケアマネジメントにつながっているのです。 こうしたケアマネジャーの業務は在宅介護の中心的な役割だと思います。ケアプランひとつで、利用者の生活状況が変わってくるのですから、責任重大であり、やりがいを感じる仕事です。 覚悟しておいた方がいいこと ケアマネジャーになったら勉強を続けていかなくてはいけません。ケアマネジャーになるまでの期間は5年、試験に受かって登録して、そこで受験勉強からは解放されますが、ケアマネジャーの勉強は現役としてやっていくためには学ぶことが続きます。 まず、介護保険制度は国が5年ごとの見直しをしているので、その都度、制度の中身が変わります。なので、せっかく覚えた介護保険制度の内容を覚えなおす必要が出てきます。正しい介護保険制度の知識を身につけて、それを利用者に分かりやすく説明することが大事なのです。 また、給付管理をしているので、単位数が変更になったり、加算減算の中身が変わるなど、制度の最新情報を常に察知できるようにして、臨機応変に働くことが必要になってきます。 また、研修がとても多いことも覚悟しておくといいでしょう。 給料・待遇 給料は手取り月収21万円から23万円ぐらいもらっています。常勤なので、雇用契約上、1日8時間労働で、休日出勤は休日手当、残業があれば残業手当がつきます。他に、資格手当として、ケアマネジャーの資格が月1万円ついています。ボーナスは、事業所の業績次第ですが、基本給の2カ月分です。 わたしは介護支援事業所のケアマネジャーと、訪問介護事業所のヘルパーの仕事をしています。ヘルパーの仕事は、人手不足なので、週に1日ヘルプで入っています。事業所の場所は同じ建物内ですが、介護支援事業所は株式会社で、訪問介護事業所はNPOということで、介護保険制度上、法人が違うので兼務は差支えないと聞いています。 しかし、兼務は大変なので、早くヘルパーの補充をしてほしいと思っています。しかし、この業界は人手不足なのでなかなかヘルパーにしてもケアマネジャーにしても直ぐに代わりが見つかるというものではありません。 この職業を目指す人へのメッセージ ヘルパーとして介護業務をしているとき、もっとこうしたらこの利用者の生活はよくなるんじゃないかと疑問に思うことがあります。ヘルパーの仕事では、利用者の生活全体を支援することができず、歯がゆい思いをしていました。 現在、ケアマネジャーの仕事をするようになって、介護をトータルにマネージメントできます。これはケアマネジャーにしかできない独占業務なので、他の職種では味わえないやりがいがある仕事です。 覚えることは沢山あります。そして、多忙な仕事の中、やるべきことも沢山あります。人と会うこともとても多い仕事です。いろいろな人と出会い、人と人をつなぎ合わせ、ともに働いていく素晴らしい仕事だと思います。 前の記事へ 次の記事へ
兼任しているという事情で、担当利用者の件数は10人と少ないです。管理者は、35人以上は受け持っているようです。
ケアマネジャーの仕事は、介護保険を利用してサービスを受ける際に必要な介護サービス計画(ケアプラン)をつくります。要介護者本人やその家族から直接、ケアマネジャーに相談が入る場合や、地域包括支援センターから利用者の紹介がある場合などいろいろです。
介護保険を利用するには介護認定を受けている必要があるので、その認定調査もケアマネジャーはしています。ケアプランが実施されれば、その給付管理の仕事もあります。
ヘルパーの仕事では、利用者の日常生活の一部に直接入って、介護をするのですが、ケアマネジャーは、利用者の生活を全体的に見て介護支援をしています。利用者と直接頻回に会うのはヘルパーの方が多く、情報把握もヘルパーが多いと思います。
ヘルパーはその情報をサービス提供責任者を通じてケアマネジャーに報告しています。ヘルパーひとりひとりの情報がケアマネジャーに集まって、ケアマネジメントにつながっているのです。
こうしたケアマネジャーの業務は在宅介護の中心的な役割だと思います。ケアプランひとつで、利用者の生活状況が変わってくるのですから、責任重大であり、やりがいを感じる仕事です。
まず、介護保険制度は国が5年ごとの見直しをしているので、その都度、制度の中身が変わります。なので、せっかく覚えた介護保険制度の内容を覚えなおす必要が出てきます。正しい介護保険制度の知識を身につけて、それを利用者に分かりやすく説明することが大事なのです。
また、給付管理をしているので、単位数が変更になったり、加算減算の中身が変わるなど、制度の最新情報を常に察知できるようにして、臨機応変に働くことが必要になってきます。
また、研修がとても多いことも覚悟しておくといいでしょう。
わたしは介護支援事業所のケアマネジャーと、訪問介護事業所のヘルパーの仕事をしています。ヘルパーの仕事は、人手不足なので、週に1日ヘルプで入っています。事業所の場所は同じ建物内ですが、介護支援事業所は株式会社で、訪問介護事業所はNPOということで、介護保険制度上、法人が違うので兼務は差支えないと聞いています。
しかし、兼務は大変なので、早くヘルパーの補充をしてほしいと思っています。しかし、この業界は人手不足なのでなかなかヘルパーにしてもケアマネジャーにしても直ぐに代わりが見つかるというものではありません。
現在、ケアマネジャーの仕事をするようになって、介護をトータルにマネージメントできます。これはケアマネジャーにしかできない独占業務なので、他の職種では味わえないやりがいがある仕事です。
覚えることは沢山あります。そして、多忙な仕事の中、やるべきことも沢山あります。人と会うこともとても多い仕事です。いろいろな人と出会い、人と人をつなぎ合わせ、ともに働いていく素晴らしい仕事だと思います。