キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)の役割

あくまでも相談者を「支援」する仕事

キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)は、相談者の抱えるキャリアに関する悩みに対して、一方的に「こうしなさい」と指示したり、勝手に結論を出したりすることはありません。

あくまでも最終的な結論を出すのは相談者自身であり、現状を整理したうえで、本人が満足いく結論を導き出すための支援を行うのが、キャリアカウンセラーの役目です。

ですから、カウンセリングを行う際にも、そこにキャリアカウンセラー自身の主観的な感情を交えてはいけません。

相談者の強みや目標、価値観を見つけながら、プロフェッショナルとして必要な情報を提供し、相談者にとって納得のいく自己実現ができるように手助けをします。

相手の状態を見極め、誠実に向き合うこと

多くの人にとって「どのように働くか?」ということは、人生での大きな課題となりますが、一人ひとり能力や価値観も違えば、抱える問題の背景も異なります。

キャリアカウンセラーはキャリアのプロとして、相談者一人ひとりにきちんと向き合っていくことが重要です。

ただし、カウンセラー自身が相手に特別な感情移入をしてしまうと、冷静な判断ができなくなり逆効果です。そのため「傾聴」をはじめ、きちんとしたカウンセリングスキルを身につけておく必要があります。

なお、キャリアカウンセラーは就職や転職、独立、結婚、出産など、相談者の人生の転機に関わることが多くあります。

そのような時期には迷い悩み、精神的に不安定になりやすい相談者も多いため、カウンセリングを通して気持ちを楽にしてもらおうという考え方も大切になってきます。

ただし、キャリアカウンセラーはあくまでも相談者の自己実現をサポートする役目を担います。

もし、相談者が心の病気を抱えており、精神的な治療が必要と判断した場合には、速やかに医師や臨床心理士などの専門家に引き継がなくてはなりません。

相談者の心に寄り添いながらも、冷静に相手の様子や変化を観察することが求められる仕事です。