企業のキャリアカウンセラー

社員の心の問題に対するサポートを行う

「企業に就職すれば一生安泰」という時代は終わり、終身雇用制の崩壊や成果主義の導入などによって、心の問題を抱える社員が増えています。

また、職場では人間関係に悩む人も多く、それが原因となって心身のバランスを崩し、休職や退職に追い込まれてしまう人も少なくありません。

そこまでいかなくても、同僚や上司からのパワハラ、セクハラなどに苦しみながら、誰にも打ち明けられずに悩んでいる人もいます。

多様な価値観を持った人が集まる企業は、こういったさまざまな問題が発生しやすい場所です。

企業にとって、社員のそういった問題を見過ごさず早期に解決していくことは、生産性の向上、ひいては経営の安定にもつながります。

最近では自社内に「カウンセリングルーム」や「社員相談室」を置く企業も増えており、キャリアカウンセラーはそのような場所で社員のプライバシーに配慮しつつ、個々へのカウンセリングを行います。

また、必要に応じて上司へ相談・連携などを行ったり、病院など専門機関への紹介などを行って、社員たちが元気に働けるようにサポートしています。

企業で働くキャリアカウンセラーは、産業カウンセラー資格等を持っている外部の人間が業務委託として働くこともあれば、自社で社員として採用した人が活躍していることもあります。

働きやすい職場環境づくり

プライベートを顧みずガムシャラに仕事だけに打ち込む時代から、現代は「仕事と家事、育児、介護」などの両立、いわゆる「ワークライフバランス」が叫ばれるようになっています。

企業側も、個々の社員の価値観や就労観の多様性を認め、育児・介護休業制度を見直したり、在宅勤務制度を整えたりとさまざまな改革を行い、「働きやすい職場づくり」に取り組んでいます。

一方、企業が雇用改革や組織改革などを行う場合にも、キャリアカウンセラーの力が発揮されます。

適材適所への人材配置を行うためにカウンセリングを行って個人のキャリアに対する価値観や目標を確認したり、早期退職希望者には第2の人生が明るいものとなるようアドバイスします。

こういった人事・労務に関する制度を作ったり、実際に運用していく場面においても、キャリアカウンセラーの力が求められています。