独立後の働き方
キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)の仕事は専門性が高いため、未経験者がいきなり独立というのは難しいかもしれません。
しかし、企業などに所属してある程度の経験を積んだのちには、独立して幅広くカウンセリング業務に従事する人がいます。
日本の場合、キャリアカウンセラーが個人のクライアントと直接契約を結んでキャリアカウンセリングを行う例は、まださほど多くありません。
独立してからも、学校などの教育機関や一般企業、公的機関などと業務委託契約や顧問契約を結び、その場に所属する人(学生や従業員など)のカウンセリングに携わるのが一般的です。
そのため、独立してからも、必ずしも自宅や自分の事務所でカウンセリングを行う必要はなく、契約先に出向いて仕事をすることも多いです。
このほか、実績を重ねてキャリアカウンセラーとしての名前が売れてくるようになれば、講演会や研修、セミナーなどで収入を得ることも可能になってきます。
しかし、そうした場に人を集めるためには、専門性を磨くことはもちろん、自分の得意分野を持つこと必要となります。
独立に必要なこと
まずは、キャリアカウンセラーとしての経験やスキルを身につけることが第一です。
キャリアカウンセラーは、医師や弁護士のように独立のために資格が必須ということはありませんが、独立を考えるならば、資格取得は目指すべきだといえるでしょう。
とくに「キャリアコンサルタント」という国家資格が誕生した今では、この資格を持っているかどうかで、クライアントからの信頼度も大きく変わってくると考えられます。
それだけではなく、独立してやっていくことに対する情熱や意欲も必要です。
キャリアカウンセラーの仕事は、身ひとつでもやっていけるため大きな開業資金が必要というわけではありませんが、独立後はすぐに安定した収入を得られるとは限らないため、ある程度の資産もあるに越したことはありません。
独立する場合は、基本的に自分で仕事を得なければならないため、営業活動や人脈づくりなど、関係者と積極的にコミュニケーションをとっていくことも必要になってきます。
独立後に安定して仕事を得られるように、時間をかけてしっかりと準備をしておくことが大切です。