カメラマンに勉強は必要?
カメラマンになるために、決まった道筋はありません。
趣味で長年カメラに触っているうちに撮影が上達し、そのままカメラマンを目指す人もいれば、高校を出てすぐ写真の専門学校に通い、卒業後に就職をしてカメラマンとして働くといった人もいます。
また、プロのカメラマンのアシスタントになり、現場で一から技術を身につけていくケースもあります。
カメラマンになるための道のりは人によってさまざまで、決まった勉強を必ずしなくてはならないということもありません。
しかし、カメラマンとして生きていくのであれば、何はともあれ最低限の撮影技術を身につけなくてはなりません。
そして、写真は絵画や音楽などと同じく絶対的な正解のないものだからこそ、自分なりに「どう撮りたいのか」といったことを考え続けていく必要もあります。
撮りたいものを思うように撮るためには、やはり知識と技術が必要になります。
優等生や成績優秀である必要はありませんが、写真やカメラについての情熱を持ち続け、日々探究していく気持ちが不可欠だといえます。
撮影技術について
カメラマンになるためには、使う機材についてよく知っておかなくてはなりません。
カメラ本体やレンズのしくみをはじめ、ストロボ、三脚、レフ版といった撮影時に使う機材についても、きちんと理解しておくことが大切です。
また、撮影に大きな影響をおよぼすのが照明(ライティング)です。
光をどう当てればどのように写るのかといったことを、理論だけではなく実践も通して身につけていきます。
これは一朝一夕で習得できるわけではなく、さまざまなシーン、さまざまな状況下で何度も撮影をし、失敗を繰り返しながら学びます。
また、最近ではデジタル撮影が一般的となっているため、撮影後の画像のレタッチや編集、さらにプリントについての学びも深めておいたほうがよいでしょう。
また、写真の歴史や表現手法、構図、色彩学など、さまざまな知識を得ておくと役立つときがくるでしょう。
表現力をつける
カメラマンは、技術と同時に感性やセンスも必要な仕事です。
同じ目の前にあるものを、どう切り取るのか。
それは、カメラマン自身の個性や価値観がおおいに表れるところでもあります。
そのため、カメラマンは普段から美的感覚を磨いておくことが大切です。
確かな技術とオリジナリティある写真を撮れるようになれば、活躍の幅がグッと広がっていくでしょう。