バイヤーへの転職・未経験採用はある?

バイヤーへの転職状況

 

経験者中心の採用になる

 
バイヤーの中途採用の求人は、そのほとんどが「経験者」を求めるものとなっています。

一般的に、バイヤー業務のほか、MD(マーチャンダイイング)、店舗運営管理、商品開発などの経験がある人が応募条件となっており、経験年数が問われる場合は「3年程度」が目安となるようです。

また、求人を出しているのがアパレル系の企業であればアパレル業界での経験が求められ、小売系の企業であれば同じく小売業界での経験が求められることが多くなっています。

こうしたことから、バイヤーは同業界内での転職が活発に行われていると考えられます。

未経験からバイヤーへの転職は少数

バイヤーや、それに関連する職種の経験がない人がバイヤーになりたいと思っても、現実はなかなか厳しいようです。

ただし、店舗での販売業務からスタートし、現場でブランドコンセプトを学んだり商品知識を身につけたりして、経験を積んだのちにバイヤーになれるキャリアパスが用意されている企業は少なくありません。

未経験からでもどうしてもバイヤーになりたい場合、少し時間はかかるかもしれませんが、その夢を実現させることも可能です。

また、なかにはバイヤーアシスタントからスタートし、しばらく経験を積んでバイヤーとしてデビューする人もいます。

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バイヤーへの転職の志望動機で多いものは?

バイヤー経験者は同じ業界のなかで転職を希望することが一般的です。

その場合、「自分のキャリアアップのため」、「仕事の幅を広げるため」という理由が挙げられます。

たとえば、語学力を生かして海外買い付け業務をやってみたい、生産元と共同でオリジナル商品を開発してみたいなど、今いる企業では難しいため転職を考える人が多いようです。

また、企業そのものの給料、福利厚生、経営方針に惹かれて転職を希望する人もいます。

すでに小売業界で販売スタッフ、営業などで働いている場合、培った経験をバイヤーという次元で生かしたいという人が多いです。

未経験でバイヤーへの転職を希望する場合は、その企業が取り扱う商品・商材への興味関心が高く、仕事でかかわっていきたいという志望動機が挙げられます。

いずれの転職のケースも社会人としての自分の強み、バイヤーとしてやりたいことを述べるのが鍵になります。

バイヤーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人からバイヤーになるには?

アシスタントバイヤーになる

企業よってはバイヤーになる前に「アシスタントバイヤー」という立ち位置を設けている場合もあります。

アシスタントバイヤーは、バイヤーになる前の準備期間とされ、バイヤーと同様買い付けなどの業務を任されることもあるようです。

たとえば定番品など一定程度のデータがあり、売上見込みが立つ商品をアシスタントバイヤーが担当したり、先輩バイヤーから担当仕入先を数社任され、本バイヤーより小さい予算額での仕入れを行ったりすることが多いです。

注意したいのは、アシスタントバイヤーといっても、事務や内勤補助としての雇用で、バイヤー業には関わらないケースも企業によってはある点です。

とはいえ、未経験からバイヤーを目指す場合にはアシスタントバイヤーの求人を探すのが一番の近道といえそうです。

フリーランスのバイヤーになる

未経験でもバイヤーになる方法として、フリーランスで活動する方法が挙げられます。

インターネットが普及している今、ネット通販などを利用してバイヤーを副業とする方も多くなってきていて、その壁は低くなっているといえます。

もちろん、フリーランスとして個人ですべてのバイヤー業務を行わなければならないので、それなりの知識やスキルが求められます。

また成功するかは未知数なうえ、生計をそれだけですぐに立てられるのは少数でしょう。

とはいえ、フリーランスで個人事業として成功した方の中には、起業し会社を立ち上げるまでになる人もいます。

起業することで大きなビジネスチャンスに繋がり、バイヤーとしてのスキルや知識を生かして新事業を展開することも可能になります。

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バイヤーへの転職に必要な資格・有利な資格

バイヤーになるために絶対に必要となる資格はありません。

またその企業の転職に求められる水準の学歴レベルは必要ですが、学歴や資格よりも職歴や経験、センスが重要視されるのがバイヤーです。

とはいえ、資格があることで他の転職志望者より有利になったり、企業側に本気度が伝わったりするため、流通業界で働く人にとっては定番ともいえる「販売士」の資格などを取得しておくとよいでしょう。

また、アパレル業界を希望するのであれば、「ファッションビジネス能力検定」や「ファッション販売能力検定」といった検定を受けておくのもおすすめです。

このほか、転職希望の企業が海外からの買い付けをしている場合、語学力が求められることが多いです。

その場合、TOEIC750点以上、TOEFLなら83以上のスコアが一つの目安となります。

バイヤーに必要は資格はある? 英語力はどれくらい必要?

バイヤーへの転職に役立つ職務経験

バイヤーの転職に役立つ職務経験として、バイヤー業務のほか、MD(マーチャンダイイング)、店舗運営管理、商品開発などが挙げられます。

関連する業務経験のほか、基礎的なパソコンスキル(ExcelやWordを使いこなせるなど)を身につけておくと歓迎されやすいでしょう。

またバイヤーは多くの人と接し、交渉をしながらビジネスを進めていくため、フットワークが軽く、臨機応変に動くことができ、コミュニケーション能力がすぐれている人は採用されやすい傾向にあるといわれます。

そのため、営業の経験などがある人もバイヤーの仕事にそのスキルを生かすことができるでしょう。

バイヤーへの転職面接で気をつけること

転職面接で注意する点は、志望動機と前職の退職理由です。

実際に前の企業に不満があったとしても「体力的にきつかった」「人間関係が悪かった」「給料が安かった」などマイナスイメージを挙げることは避けましょう。

また「給料がいいから」「福利厚生がいいから」転職したいというのも絶対にダメとうわけではありませんが、面接の場所であえて言うのは避けたほうがいいかもしれません。

バイヤーとしてやりたいこと、その企業で何をしたいかを志望動機にいれ、そのために退職したというほうが前向きなイメージになります。

前職で学んだこと、自分の社会人としての強みを述べ、バイヤーの仕事にどう役立てるかを述べ、積極的に自分を売り込みましょう。

その際は前職の具体的な数字、規模などをいれておくと説得力が生まれます。

バイヤーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?

フリーランスなど企業に属せずにバイヤー業務を行う場合は何歳でも可能です。

しかし、多くのバイヤーは企業に属してその企業のためのバイイング業務を行います。

未経験からバイヤーになる場合、すぐにバイヤー業務につけることはほぼなく、接客販売、アシスタントバイヤーなどの下積みが必要になります。

企業にもよりますが一人前のバイヤーになるまでには10年ほどかかることもあります。

それを考えると、未経験からの転職は早ければ早いほどよいといえ、30歳までには転職したいところです。

経験者の場合は、そのセンスや職歴をかわれ、年齢を重ねてからでも転職に成功することはありますが、希望企業があるのであれば35歳~40歳までには転職活動をしたほうがよいでしょう。

未経験からバイヤーの転職での志望動機

販売員からバイヤーを目指す場合の例

 
「前職では、レディースファッションの販売員を5年しておりました。

そこではお客さまの満足度を高められる提案を心がけ、最後は店長を任せられるようになり、やりがいを感じていました。

次はスキルアップも含め、自分の仕入れた商品でお客さまに喜びを提供したいと思い、バイヤー職を志望しました。

バイヤーとしては未経験ではありますが、前職では売上管理を日々していたため、数値管理の基礎的なスキルは身についております。

また、売上確保のために商品動向と在庫状況を考え、本部に追加依頼をしていたことから売上への意識や、トレンドの先読み能力は持ちあわせていると思います。

この経験を生かし、御社で売上を上げられるバイヤーを目指していきたいと考えております。」

営業からバイヤーを目指す場合の例

 
「私はこれまで、おもに雑貨や衣料小物のメーカーで営業職として3年勤務していました。

営業として大切にしてきたことは、相手企業が何を求めているかを把握し、タイムリーに提案することです。

この視点は、バイヤー職にも通じるものがあると思っております。

今回バイヤー職を志した理由は、よりお客さまの声、社会のニーズに合うものを店頭に並べたいと考えたからです。

御社はプライベートブランドが充実しているほか、メーカーとコラボしてオリジナル商品を開発するなど他社と一線を画した商品ラインナップが魅力です。

営業として売上や利益を意識し続けてきた「数字へのこだわり」、そして新規取引先の開拓も行ってきた「フットワークの軽さ」が私の強みです。

また、生産スケジュールや原価目安などの知識を生かし、バイヤーとして生産元と深みある交渉ができるよう努力してまいります。」