バイヤー松村 佳美さん

1985年生まれ。群馬県前橋市出身。2007年3月、立教大学社会学部卒業。同年4月、株式会社伊勢丹へ入社。スタイリスト(販売員)、アシスタントバイヤーとして経歴を重ね、2013年4月より婦人雑貨統括部のバイヤーとして活躍中。

HP:株式会社三越伊勢丹ホールディングス

バイヤーに向いているのは、どんな人だと思いますか?

私自身、昔はバイヤーに対して、「流行への感度が高く、ファッションセンスがある人。新しいものを見つけるのが得意な人」といったイメージを抱いていました。

もちろん、そこも求められる部分ではあるのですが、それ以上に、この仕事は「人を巻き込む力」が大事だと思います。

自分が考えたこと、企画したことがあっても、誰かに伝えなければ何も動き出しません。

ですから、いかに思いを人と共有して、形にして、最後までやり遂げられるか。そういう「発信力」「影響力」みたいなものも大切ですね。

私はもともと、そういうところに長けているタイプではなかったのですが、バイヤーになってからは思い付いたことは必ず誰かに話すようにしています。

誰かに話せばフィードバックがもらえますし、新しいアイデアも生まれていきますから。

松村さんの、今後の目標を教えてください。

これからも婦人靴のバイヤーとして成長して、将来的には、もともとやりたかった売り場を統括するマネージャーにもなってみたいです。

あとは、これから先、結婚や出産をしたとしても、ずっと仕事を続けたいですね。実際、社内には家庭と仕事を両立しているバイヤーもいますので、私も頑張っていきたいです。

若い子が将来バイヤーを目指すために、今のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

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仮説を立てる癖を付けておくといいかもしれません。

たとえば、アパレルショップでも何でも、皆さんが足を踏み入れたお店が、とても居心地良かったとします。

そこで、ただボーっと過ごすのではなく、「このお店は何で居心地が良いのだろう?」と考えてみたり、「この商品は、きっとこういうお客さまに向けて置いてあるのだろう」といったように、お店をつくる側の立場に立つつもりで考えて、自分なりの答えを出すようにしてみてください。

最後に、バイヤーを目指す人に向けてメッセージをお願いします!

「バイヤーになりたい!百貨店で働きたい!」という人は、きっとライフスタイルを豊かにすることに興味があったり、ファッションが大好きだと思います。

私たちの仕事は、そういったものを通じてお客さまや世の中に喜びや感動を与える仕事ですから、熱意はとても大切です。

仕事に必要なスキルは入社後に学べるので、学生の間はまずいろんなものを見て、アンテナを張って、将来自分がバイヤーとして「お客さまにこういう提案をしたい!」「こういう風に働きたい!」という気持ちを高めていってください。

そして、いざこの仕事に就いたときには、その気持ちを思いきり爆発させてほしいなと思います。

(取材・文:石原 桃子)