舞台俳優・劇団員のつらいこと、大変なこと、苦労

有名劇団の舞台に立つまでの苦労

小さな劇団では、劇団員の紹介や希望するだけで入団できることも多くありますが、大きな劇団や人気の劇団に入るには、その劇団が開催するオーディションに合格しなければなりません。

劇団四季の場合、厳しい書類選考の後にオーディションが行われ、合格すると研究生として入団が決まりますが、すぐに舞台に立てるわけではありません。

毎週月曜日から土曜日までびっしりとカリキュラムがあり、1年にわたってさまざまなレッスンを受けます。

この中で数回試験が行われ、さらに卒業試験に合格した人だけが出演候補者として劇団に残ることができるのです。

その後も役を獲得するためには劇団内でのオーディションに合格する必要があり、外部の劇団や芸能プロダクションに所属する俳優や歌手が登用される場合もあるため一筋縄ではいきません。

配役されたとしてもできが悪いと途中でキャストを交代されることもあり、舞台に立つまでには相当な苦労があります。

収入面での苦労

大きな人気劇団の劇団員や、芸能プロダクション、俳優事務所に所属している俳優の場合は知名度や実績が上がるにつれて出演料がアップしますが、それ以外は俳優としての収入だけでは生活できない人が大半です。

日本には2万以上の劇団があるといわれていますが、そのほとんどが無名の小劇団。

規模の小さい劇団の場合は公演を行う劇場も小さく公演回数も少ないので、チケット単価も安くなり充分な収入を得ることはできません。

中には自分で公演チケットを手売りするノルマがある場合や、赤字になるケースも珍しくありません。皆、生活のためにアルバイトなど別の仕事を持っているのが現実です。

人気俳優になるための苦労

俳優を志す人は星の数ほどいても、有名俳優になれるのはほんの一握り。実力だけでなく、容姿や運といった自分の努力ではどうにもならない部分にも左右されるものです。

演技者としてたくさんの観客を魅了するのは非常にやりがいのある仕事ですが、そのやりがいのために、俳優としては泣かず飛ばずの状態なのにあきらめきれずズルズルと活動を続けてしまう人が多いという現状もあります。

こうして年を重ねてしまった結果、就職のタイミングを失い中年フリーターなってしまうケースも多いので、見極める勇気も必要になってきます。