バスガイドの年収はいくら? 給料についてくわしく解説

バスガイドの平均年収・給料の統計データ

バスガイドの平均年収・月収・ボーナス

バスガイドの平均年収は、300万円~400万円ほどがボリュームゾーンとされています。

ただし、バスガイドは各バス会社に所属する正社員だけでなく、派遣社員やアルバイト・パート、フリーランスなど、多様な働き方をする人がいます。

実際の給料・年収は、勤務をする地域や働き方、経験、能力などによって、大きく変わってくると考えておいてよいでしょう。

全体としては、未経験でスタートした場合、入社1年目から数年間はあまりよい収入は望みにくいですが、乗務経験を増やし、さまざまなケースにスムーズに対応できるようになると、収入が少しずつ上がります。

多くのお客さまからも信頼を集めるベテランバスガイドになれば、年収500万円以上を得るのもムリな話ではありません。

観光業界そのものが景気の移り変わりに大きな影響を受けやすいことから、ツアー需要によって、基本給の額やボーナスの支給状況が変わることがあります。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
バスガイド
(転職ステーション)
263万円 -
バスガイド
(給料BANK)
310万円~405万円 平均給料:25万円
20代の給料:15万円
30代の給料:25万円
40代の給料:30万円
初任給:10~万円

上記の表では、バスガイドの平均年収は260万円~400万円ほどとなっています。

調査データによってやや開きが出ている背景には、地域によって給与相場が大きく異なることも考えられます。

また、バスガイドは正社員のほか、契約社員や派遣社員、アルバイト・パート、フリーランスなど、多様な働き方をする人がいます。

雇用形態・働き方によっても給料に違いが出やすい職業と考えられます。

バスガイドの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

年収350万円の正社員として働くバスガイドの場合、社会保険料などを差し引いた手取り年収は、280万円前後と推定できます。

ボーナスの支給状況は会社によってまちまちですが、業績が安定しているときは、年に2回の支給が行われているところも多いです。

ボーナスが年間で基本給の4ヵ月分出る場合だと、手取り月収は17万円~18万円ほどとなるでしょう。

ただし、観光業界は景気変動に大きな影響を受けやすいため、毎年必ずボーナスが出るとは考えておかないほうがよいかもしれません。

バスガイドの初任給はどれくらい?

正社員として中堅~大手の観光バス会社へ入社した場合の初任給は、15万円〜17万円程度が相場とされています。

入社時点では学歴や資格が求められないケースも多く、他業種の仕事と比べると、やや低めの水準といえるでしょう。

ボーナスの支給状況にもよりますが、年収にすると300万円台に届くか届かないかというケースはよくあり、入社1年目や新人のうちは、あまりゆとりのある生活はできないかもしれません。

ただし、バスガイド職に対しては、さまざまな手当(乗務手当、時間外勤務手当、拘束手当、休日出勤)などが支給される企業も多いため、シフトや勤務スケジュールによっては手当の額が大きく、収入の底上げにつながります。

バスガイドの福利厚生の特徴は?

バスガイドは、毎日同じ時間内で働く仕事ではありません。

バスツアーの内容によって乗務する時間は異なりますし、ときには泊りがけのツアーに出ることもあります。

そのため、基本給に加えて「時間外勤務手当」や「出張手当」等が上乗せされることが多いです。

また、正社員であれば会社の寮に住めて、光熱費などをすべて会社が負担してくれるケースや、一般住宅に住む場合でも住宅手当の支給を行っているバス会社もあります。

そのほか、社会保険や休暇制度(有給休暇、産前・産後休暇、介護休暇など)なども正社員には適用される場合がほとんどです。

待遇や福利厚生の内容によっては、基本給がそこまで高くない場合でも生活に困ることはないでしょう。

さほど規模の大きくない地元密着型の企業でも、比較的好待遇でバスガイドを採用しているところはあるため、各社の求人内容をよくチェックしてみるとよいでしょう。

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バスガイドの給料・年収の特徴

若いうちは給料がやや低めの場合が多い

バスガイドの平均給料・年収は、300万円~400万円ほどとされ、あまり高い水準とはいえません。

バスガイドになるにあたっては、高い学歴や特別な資格が求められないケースが多いため、若いうちの給与水準が低めなのは、ある程度仕方がないかもしれません。

また、社内で役職がつけば年収500万円以上を稼ぐ人もいますが、本社で勤務する総合職に比べると、ある程度のところで収入が頭打ちになりやすい職種であり、年収1000万円以上のような高収入は望みにくい仕事といえます。

ただし、バスガイドはバス会社にとって「顔」といえる重要な存在です。

多くのお客さまからの支持を集めるベテランバスガイドになれば、社内でも高く評価され、特別ボーナスの支給などが行われる場合もあります。

景気によって給料が変動することも

観光業界は、景気変動の影響を大きく受けやすい特徴があります。

バスツアーを楽しみたいと考える人が多い時期はバスガイドの仕事量が豊富にあり、バス会社としての利益も増えますが、景気が落ち込むとツアー需要が一気に落ちることがあります。

もしバスガイドの仕事量が減ってしまえば、各社は正社員の雇用を控えたり、給料やボーナスカットなどに乗り出さなくてはならないケースも考えられます。

少なからず景気の影響を受けることは、バスガイド職に限らず、観光業界で働く以上は、どうしようもないことだといえるでしょう。

バスガイドの正社員以外の給料・年収

派遣社員

バスガイドは、派遣社員としての需要も比較的多い職種です。

安定した働き方を求めるのであれば、やはり待遇面・福利厚生が最も充実しているケースが多い正社員、あるいはそれに準ずる契約社員がよいでしょう。

しかし、この仕事は個人の実力・経験次第で収入を上げていけるチャンスがあるため、正社員として3年〜5年以上働いたのち、あえてワークスタイルの自由度が高い派遣社員やアルバイト、フリーランスになる人もいます。

派遣社員の給料は、一般的に「日給」の形で給料が支払われます。

つまり、その日に乗務したツアーの内容や時間によって、1日に得られる収入が決まってきます。

日給相場は8,000円〜18,000円程度とされ、かなり幅があります。

バスガイドは個々のスキル・経験が仕事に表れやすい職種であることから、一般的に、若手バスガイドよりは、多数の現場に出ているベテランバスガイドのほうが日給は高くなります。

アルバイト・パート

アルバイト・パートのバスガイドの求人もよく見られます。

アルバイト・パートとはいえ、バスガイドの仕事を完全未経験者が行うのは難しいです。

したがって、ある程度の実務経験が求められる場合が多く、一般的なアルバイト・パートよりは給与水準が高めです。

派遣社員と同じように給料は「日給」となることが多いですが、派遣と比較すると、多少低めの収入になる場合が多いでしょう。

ただし経験を積んで社内で実力が認められると、契約社員または正社員に雇用形態を変えるチャンスが得られることがあります。

フリーランス

バスガイドは、どこの会社にも所属しない、いわゆるフリーランスとして働くことも可能です。

フリーランスのバスガイドは、とくにツアー需要が大きく、人手不足になりがちな繁忙期に重宝されます。

即戦力としての活躍が期待されるため、ある程度の経験・スキルがないとフリーランスとして働くのは難しいですが、その分、やや高めの収入が見込める場合が多いです。

日給相場は派遣社員と同等か、実力次第ではもう少し高めで働いている人もいます。

フリーランスは、基本的に個人で直接バス会社と業務委託契約を結んで働くため、交渉次第では高収入が望めます。

バスガイドの働き方の種類・雇用形態

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バスガイドが収入を上げるためには?

バスガイドは、その人自身のキャラクターや人柄がウリになる要素が大きな仕事です。

もちろん、観光地に関する知識が豊富であったり、スムーズにツアー客をガイドできたりすることも大事ですが、お客さまに人間的な魅力を感じてもらうことによって、バスガイドの信頼や評価は少しずつ高まっていきます。

このような信頼や評価は、一朝一夕で得られるものではありません。

多くの現場に出て、さまざまなガイド経験を積むことによって、徐々にバスガイドとしての成長が実感できるようになるものです。

もちろん、実力が高まるほど給料にも反映され、なかには派遣社員やフリーランスであっても、高額な収入を手にしている人がいます。

フリーランスになると、さまざまな会社の仕事を引き受けられるようになり、なかには自分でバスツアーを企画してようないる人もいます。

もちろん、そこまで手掛けるにはスキルや人脈、行動力など、さまざまな要素が必要になりますし、必ずしも稼げるわけではありません。

しかしバスガイドの仕事にかける努力や情熱次第では、バスガイドとしての魅力をどんどん高めていき、少しずつでも収入アップを目指せるチャンスは十分にあるといえます。