ブリーダーの役割

盛り上がるペット業界を支える仕事

ペット業界は、2013年度現在で1兆4千億円を超える大きな市場です。

ペットを家族の一員とすることが決して特別ではなくなった今、その大きな需要に見合うだけのペットを市場に安定して流通させるべく、子犬や子猫を計画的に繁殖させていくことが不可欠となっています。

つまり、ペットの繁殖・販売を一手に引き受けるブリーダーに期待される役割は、非常に大きなものとなっているのです。

「ブリーダーがペット業界を根底で支えている」といっても決して言い過ぎではないでしょう。

中には、特定の種類(血統)の犬を専門にし、ドッグショーなどでチャンピオン犬になるよう手がけるブリーダーもいます。

ただし、こういった人はブリーディング業を仕事として考えるというよりも、犬に対する思い入れが深く、ブリーダーをしているケースが多いようです。

元気な子犬を育て、飼い主に届ける

市場に流通させるための動物の繁殖を行うブリーダーは、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。

最も基本的なことは、日々の動物のお世話です。

親となる動物が元気でない限り、元気な子どもは産まれませんから、餌やり、散歩、排泄物の処理や掃除のほか、体調変化にも敏感である必要があります。

いよいよ出産を控えるタイミングになれば、ブリーダーは助産師さん役を務めます。

また、無事に子どもが産まれたとしても安心はできません。生後間もない動物は感染症にもかかりやすいため衛生管理や体調管理、また、出産で体力を失っているお母さんの栄養管理も重要です。

そして、幼いうちに動物に社会性を身に付けさせることもブリーダーの大事な役割。無事に飼い主の元へ届けるまで、気の抜けない日々を送っていきます。

ブリーダーに求められること

繁殖は、ただオスとメスに交配させればよいというわけではありません。血統を意識することが不可欠ですし、安易に交配をさせれば近親交配による遺伝子疾患など、さまざまなトラブルが出てしまいかねません。

ブリーディングに携わる人は、そのほとんどが個人だとされています。子犬や子猫の出産にはコストと手間がかかるため、企業には参入リスクが高くなっているのです。

こういったことから、動物が好きで、専門知識を身に付けた人であれば、ブリーダー業界には比較的参入しやすいるといえます。

しかし、動物は「モノ」ではありません。人間と同じく、かけがえのない命を持って産まれるということを理解し、正しい知識の下に、責任感を伴った繁殖を行うことが求められます。