プロボクサーのやりがい

ボクシング界は、完全な実力主義の世界

プロボクサーのやりがいは、何と言っても、完全な実力主義というところでしょう。強ければ強いほど、多くの人の注目を集め、高い収入を得ることができます。

現実に日本チャンピオンになれば、ファイトマネーだけで生活することも可能ですし、世界チャンピオンになれば、ぜいたくな暮らしを送ることもできます。

世界チャンピオンを何度も防衛すれば、ファイトマネーに加えてテレビやイベント、CMなどへの出演料などで年収は1億円を超えるといわれています。

世界的に有名になると年収は30億円以上

さらに、その実力を世界のボクシングファンに認められれば、日本のプロ野球選手はもちろん、世界のプロスポーツ選手と比べても見劣りしない収入を得ることができます。

アメリカの経済誌『フォーブス』は、毎年、「スポーツ選手長者番付」を発表しています。

2013年版を見ると、1位はプロゴルファーのタイガー・ウッズで、年収は7810万ドル(約78億円)ですが、プロボクサーでは、フィリピンの英雄マニー・バキャオとアメリカのフロイド・メイウェザー・ジュニアが、ともに3400万ドルで14位にランクされています。3400万ドルといえば、日本円に換算して約34億円です。

バキャオとメイウェザーの2人よりも年収の多い選手は、プロゴルファーが2人、テニスが1人、バスケットボールが3人、アメリカンフットボールが4人、サッカーが3人です。

プロボクサーは強くて、スター性があれば、世界のスポーツ選手でもトップクラスの収入を得ることができます。

感動を与えることができる

生き様や戦いぶりで、人の心を動かすこともできます。

元WBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助は、中学時代に数々のいじめを受けていました。両親が離婚して母親に育てられていたこともあって生活が貧しく、それをからかわれたり、あだ名をつけられたり、嫌がらせをされました。

内藤がボクシングを始めたのは、高校卒業後、書店でボクシング雑誌を目にしたことですが、きっかけは、地元へ帰省していじめっ子に会うことへの恐怖から、ジムに通って少しでも強くなりたいと思ったことでした。

しかも、格闘技嫌いの母親からは、「あんな野蛮なスポーツはダメ」と大反対され、勘当されてしまいました。

それでも1996年にプロデビューすると、8年後に日本チャンピオン、11年後に世界チャンピオンになりました。世界の頂点に立ったのは32歳と遅咲きでしたが、初防衛戦で亀田3兄弟の二男大毅に判定勝ちしたことで国民的な人気者となります。

そして、過去のいじめ体験なども注目され、テレビ番組やCMにも多数出演して「いじめっ子の星」と呼ばれました。

ボクシングは、拳にグローブをはめますが、裸一貫で戦い、実力しだいで成り上がることのできるスポーツです。それだけに生き様や戦いぶりが、社会全体に影響を与えることも、プロボクサーとしてのやりがいとなります。