プロボクサーに向いている人、適性

ハングリー精神や闘争心をもつ人

プロボクサーに向いているのは、まず、ボクシングが大好きな人です。

でも、ボクシングが好きなだけなら、練習生としてトレーニングをしているだけで満足という人もいるでしょう。実際、プロテストを受けない練習生もいます。

プロボクサーとして、相手に勝つことや日本チャンピオン、世界チャンピオンをめざそうと思えば、ボクシングが好きなことに加え、ハングリー精神や闘争心が必要です。

元世界王者のガッツ石松のケース

元WBC世界ライト級チャンピオンで、現在はタレントとしても活躍しているガッツ石松は、「連続パンチを受けて意識が遠くなり、倒れそうになった時、『ここで倒れてたまるか、オレはボクシングで稼ぐんだ』と思って耐え、気力を振り絞って前へ出た」と話していました。

ガッツ石松には、中学時代、体育教師にあこがれていましたが、経済的な事情で高校進学をあきらめたという体験がありました。中学卒業後、栃木県から上京し、職業を転々としながらもボクシングを続けました。

最初のプロテストに不合格となったり、4回戦時代は勝ったり、負けたりと若いうちはパッとしませんでしたが、ボクシングで稼ぎたい、ぜいたくな生活をしたいというハングリー精神でトレーニングに打ち込み、プロテスト合格から8年後、24歳で世界チャンピオンになりました。

元世界王者の竹原慎二のケース

元WBA世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二は、中学時代、柔道部で活躍する一方、ケンカに明け暮れていました。生活は乱れていましたが、闘争心は人一倍強い子供でした。

高校は広島県内の学校を複数受験しましたが、いずれも不合格。働いても長続きせず、人一倍強い闘争心や体力を持て余していたころ、ボクシングを勧められて上京します。

そして、内装の会社で働きながら、ボクシングジムでトレーニングしました。持ち前の闘争心がボクシングで活かされ、上京から8ヵ月後にはプロデビュー、2年1ヵ月後に日本チャンピオンになります。

そして、上京から7年3ヵ月後、ついに世界チャンピオンにまで昇りつめました。

もちろん、世界チャンピオンになったボクサーにはいろんなタイプがいますが、ボクシングで稼ぎたいというハングリー精神や、相手を倒したいという闘争心が強いという点は、多くのチャンピオンに共通しています。