プロボクサーのトレーニング、訓練、練習

人は、自分の思い通りになかなか動けない

ボクシングの試合では、「セコンド」がつきます。セコンドの役割は、インターバルの時、汗をふいたり、傷の手当てをしたり、作戦を授けることです。

試合中にもアドバイスを送りますが、ある世界チャンピオンのセコンドが、「試合中、選手がセコンドの言う通りに動けば、みんな世界チャンピオンになれますよ」と話していました。

ボクサーがセコンドの指示を頭で理解しても、その通りに動くことは難しいものです。

あるボクサーは、こんな話もしていました。「試合中、こうしたい、ああしたい、今だ!とか、いろいろ思うのですが、自分の思い通りに体が動くことの方が少ないです」。

自分の思い通りに動けるようにするのがトレーニング

ボクシングは、お互いに向きあいながらパンチを応酬します。向き合う距離は、1歩か、2歩踏み込めば、パンチが届く距離です。それだけ一瞬の動き、一瞬のスキを見逃さず、対応することが重要になります。

まさに、自分が『今だ!』思った時、いかに素早く、思った通りに動けるかが勝敗を左右するのです。

つまり、ボクシングのトレーニングとは、一言でいえば、自分の思った通りに素早く、正確に動けるようにすることです。

ボクシングのトレーニングには、ロードワークや縄とびを始め、シャドーボクシング、ミット打ち、パンチングボール、サウンドバック打ち、マスボクシング(相手にパンチを当てない)、スパーリング(相手にパンチを当ててもよい)などがあります。

それらのトレーニングは、最終的には自分の思う通りに素早く、正確に動けるように行われています。

スタミナやメンタルのトレーニングも重要

試合中に疲れたり、スタミナが切れても、自分の思うようには動けなくなります。10R制の試合なら10R、12R制の試合なら12Rまで、スタミナが切れない持久力をつけておくことも必要です。

そのためにロードワークや縄とびなど持久系のトレーニングを行います。

また、試合中に緊張して無駄な力が入っても、自分の思うようには動けません。大きな試合でも平常心を保つため、メンタルトレーニングに取り組んだり、呼吸法などを取り入れることも大切です。