貿易事務の資格

貿易事務に関する資格の種類

貿易事務に関する資格には、国家資格の「通関士試験」と、民間資格の「貿易実務検定試験」があります。

通関士は、輸出入の際に生じる税関手続きのための資格です。通関書類の審査と審査後の記名捺印は、通関士資格を持っている人でないとできません。

通関士の仕事

この資格を持っていると、船舶会社や航空会社の物流部門など、流通業の就職に強い特徴があります。

また、電気機器や自動車メーカーなどで、海外の下請け工場から直接製品の部品などを仕入れるため、通関部署を設けている企業も多いため、重宝される資格といえます。

貿易実務検定は、難易度が一番低いC級から一番高いA級まであります。

C級では貿易実務の基本業務のための一般的な知識が問われ、A級ではケース別に対応できる柔軟性や、専門的な知識が問われます。

商社やメーカーなどで基礎的な貿易実務に携わる場合は、C級から取得してみるといいでしょう。

英語の資格も有利に働く

貿易事務に直接関係のある資格ではありませんが、TOEIC®や実用英語検定など、ビジネス英語能力を証明する資格を持っていると、大きなアピールポイントになります。

仕事内容によって求められる英語力は大きく異なりますが、海外とのコレポン(連絡調整)業務を任されるのであれば、TOEICスコア735点以上、ペーパーワークが主であれば600点以上が目安とされています。

この点数はあくまで参考値で、点数が高いほどアピール度が大きくなるでしょう。

また、日商ビジネス英語は、ビジネスの現場で実際に使われる場面が想定されており、海外貿易や取引業務の知識が問われる内容となっています。

就業前に身に着けておくべき英語レベル3級から、海外取引の実務経験者の英語ビジネスコミュニケーションレベルの1級まであります。

その他貿易事務に関連する資格

IATA/FIATAディプロマ

世界で受験者数は毎年30,000名を超える、航空貨物業界で働く人に国際資格、日本では「国際航空貨物取扱士資格」と呼ばれています。

航空貨物運送の知識・スキルを保有している証明として、

航空会社、航空貨物代理店、航空フォワーダー(利用航空運送事業者、航空混載業者)などへの就職に役立つとされています。

貿易事務の仕事に、資格は必要?

貿易事務の仕事に就くために、必ず資格が必要というわけではありません。

最近ではグローバル化が進む中で、貿易実務のニーズが増えて来ていることもあり、資格なしでもOKの求人もたくさんあります。

しかし貿易実務業務は未経験だけれども、貿易事務の仕事に就きたい場合、何かひとつでも能力を証明できる資格があれば、他の受験者よりも頭ひとつ抜き出た存在になれるでしょう。

とくに、未経験者が経験者と同じポジションを争うのであれば、資格は経験不足を補って、採用担当者にいい印象を与えてくれるでしょう。