美容師のやりがい(体験談)

美容師のやりがい

美容師の仕事が大変だといっても続ける人は大勢います。それは美容師の仕事がやりがいに溢れているといえるからでしょう。

そんな美容師の楽しさの醍醐味は、やはりカットなどの施術でデザインを一から作り上げることができるということです。

会社の方針や、細かい決まりごとが美容室にはありますが、作り込むスタイルに関しては、お客さまと自分との関係性だけで成り立っていますので、限りない可能性と自由があるのです。

そして、その作り上げたスタイルでお客さまが感動して、さらにはその作品を広告としてお客さまが日々生活してくれるのですから、アーティストとしてはたまらなく楽しいものがあります。

共に髪型について考えぬき、お客さまの生活やニーズに合わせて作り込むことは決して簡単ではないですが、感謝された時の達成感や満足感はなんとも言い難いものがあります。

お客様の生活の一部になる

美容師を長く続けていると、数年もしくは10数年の付き合いになるお客様も増えてきます。

高校生の校則が厳しかった時、成人式のために髪を伸ばしていた時、就職活動で髪の毛を真っ黒にした時、結婚式で式場までセットに行った時、子どもの入学式に着物を着て行った時、さまざまなシチュエーションで美容師は携わることができます。

そしてすべて記憶と記録に残される髪型と、お客さまとのやりとり。

美容師はその人が、泣いたり笑ったりする人生の一部になることができる職業の一つだと思います。

また、日頃のサロンワークでは差し入れをもらうことがよくあります。旅行先のお土産や、買い物帰りにスイーツを持って来てくださったりします。

たとえ美容室にいない時でも、担当の美容師のことを思い出してくれて、気にかけてくれるお客さまに出会えると、美容師をやっていて良かったと心から思うでしょう。

そしてそんな関係を築けるよう、私たち美容師も仕事としてではなく、人間としてお付き合いできるように日々美容に取り組むことが、美容師人生の大きな満足や、やりがいに繋がっていくのではないでしょうか。