ビオトープ管理士のつらいこと・大変なこと・苦労

ビオトープ管理士のつらいこと・大変なこと

ビオトープについて理解してもらうこと

ビオトープ管理士は、その仕事を通じて自ら生態系を守っていくだけが仕事ではありません。

世の中の人々にビオトープの重要性や必要性を伝えていくという重要な役割もあるのです。

近年は「持続可能な社会」という言葉がよく使われるようになりました。

しかし、具体的にどのようにすればそれが実現できるのかについては、理解できていない人も大勢います。

「自然は大事なもの」という認識はあっても、まだビオトープという言葉が一般にはそこまで認知されていないのが実情です。

ビオトープに関する正しい知識を、子どもから大人にまでわかりやすく伝えていくことは、やりがいを感じる反面、なかなか苦労することでもあります。

体力的につらい仕事も

ビオトープ管理士として働く際に、勤務先や活動内容によっては、自然の中で身体を動かすような場面も多くあります。

たとえば湿原で土壌を耕したり、森の中を長時間歩きまわって調査を行ったりなど、体力的に大変だと感じることもあるでしょう。

とくに真夏の炎天下や、真冬の雪の中など屋外で活動をするのは非常に体力を消耗する仕事です。

ビオトープ管理士の資格を持つ人は土木や造園、建設といった業種で働く人も多いことから、デスクワークよりも、外に出てアクティブに動く時間が長くなりがちなため、体力は必須と言えるでしょう。

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ビオトープ管理士の悩み

テーマが壮大で難しい

ビオトープ管理士が専門とする「自然」や「生きもの」は、一言ではまとめられないくらい大きな存在です。

また、ビオトープや環境保護のあり方や作り方に絶対的な正解もありません。

地球規模で休みなく人々の営みがあり、環境も変わり続けるなかで、どのように自然を守って再生させていけば良いのかを自分で考えて、行動していく必要があります。

そしてビオトープを建設する際には「まちづくり」や「まちおこし」といった規模の大きなテーマに取り組んでいくことも少なくありません。

自然が相手であること、またテーマが壮大であるために、どうしても短期間での成果は見えにくく、仕事内容が理解されにくいこともあるのは否めません。

こうしたことに悩みながら、日々仕事に当たっているビオトープ管理士は多いです。

自然や生態系に関する誤解

ビオトープ管理士として仕事をする際は、地域住民や子どもたちとの交流は欠かせません。

しかし、そうした人たちが自然に対して正しい理解があるとは限りません。

たとえば、指定外来種を駆除する際に「かわいそう」と言われてしまったり、「どうして自然に人間が手を入れるのか」と反対意見を言われてしまったりすることも珍しくないのです。

ビオトープ管理士がどれだけ生態系のために活動していても、どうしてもそれを悪くとらえてしまう人もいることは確かです。

そうならないように自然に関する正しい知識を広め、子どもたちに教育をしていかなくてはならないことは、頭を悩ませる問題です。

ビオトープ管理士を辞める理由で多いものは?

ビオトープ管理士は資格の一種であり、正確には職業とは言えない部分もあるため、この仕事を辞める、という人はほとんどいません。

資格取得者が、それぞれの現場や勤務先で資格取得で得た知識やスキルを生かして働いています。