弁護士の役割

弁護士法で定められる弁護士の役割

弁護士が活動を行うにあたっては弁護士法に従う必要があります。弁護士法で定められる弁護士の役割には以下があります。

第1条1項

弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。

第72条

弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。

上の法律文を見るだけでもわかるように、一般人にとって法律はやはり難しいものでしょう。

そのような法律に関して高度な知識と教育を受けた弁護士だけが、1条にあるように依頼人の権利(人権)を守り社会正義を実現するため、依頼人の代理人として、72条であげられるようなさまざまな法律業務を行うことができます。

多岐にわたる弁護士の活動分野

弁護士の仕事というと、テレビでみるような法廷での弁論活動を思い浮かべるのではないでしょうか。しかしながらそれらは活動の一部であり、実際の弁護士活動は非常に幅広くあります。

人々が社会生活を安全におくることができるように、人権を守り、トラブルを事前に予防するための活動を行ったり、企業や地方公共団体といった組織に関わる活動をするなど多岐にわたります。

民事事件と刑事事件での弁護士の役割

弁護士が扱う事件には大きくわけて「民事事件」と「刑事事件」があります。

民事事件

民事事件は、私たちが生活する上で起こりうるさまざまな身近なトラブルが対象となります。

たとえば

・離婚をしたいけど多額な慰謝料を要求された
・財産の相続でもめている
・交通事故にあってしまった
・医療ミスではないか

などです。

弁護士はそのようなさまざまなトラブルに悩む相談者からの依頼を受け、依頼者の利益を守りながら争いを解決するための法的な解決方法をアドバイスします。

その中では、依頼者の代理人としてトラブルの相手方と会い、示談の交渉を行うことや、交渉が進まない場合は裁判で解決する方法をとることもあるでしょう。

刑事事件

刑事事件では、刑法上の犯罪が対象となる事件です。刑事事件では検察官を相手方として、弁護士は犯罪を疑われている被疑者、被告人の弁護活動を行います。

過去に冤罪事件が起こっているように、罪を犯していない人が犯罪者とされてしまうことや、また犯罪を犯してしまった場合でも、不当に重い刑罰を科せられてしまうことがないようにすることは非常に重要です。

誰もが公平な裁判を受けられる権利を守ることは、刑事事件を扱う弁護士の大きな役割でしょう。