プロ野球選手がメジャー・リーグへ行くには

日本人メジャーリーガーの大半は日本のプロ経験者

プロ野球経験なく活躍するメジャーリーガーは少ない

現在はメジャー・リーグで日本人選手がプレーすることは珍しいことではありませんが、そのほとんどは日本のプロ野球でも活躍した選手たちです。

マック鈴木投手や田澤純一投手のように日本のプロ野球を経ずにアメリカへ渡った選手もいますが、それは本当に一握りです。

現実的には日本のプロ野球を経ずにアメリカへ行っても、メジャー・リーグに昇格して活躍することは難しいのが実情です。

将来、メジャー・リーグへ行きたいという夢がある選手は、まずは日本のプロ野球で活躍してからアメリカへ行くのがいいでしょう。

まずプロ野球に進むことを決めた大谷選手の例

現在、メジャー・リーグで活躍している「二刀流」で話題の大谷翔平選手は、花巻東高校時代からメジャー・リーグに強い憧れを持っていました。

高校卒業後、直接アメリカへ行くことも考えていたようですが、ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから指名され、最終的には日本のプロ野球選手になることを選びました。

北海道日本ハムのスカウトは、当時、さまざまなデータを示して大谷選手を説得しました。

その一つに、メジャー・リーグで成功する日本人選手は、そのほとんどが日本のプロ野球を経験しているというものもあったようです。

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海外FA権を行使してメジャー・リーグへ行く

日本のプロ野球界としては、日本のスター選手が次々とメジャー・リーグへ移籍してしまっても困ります。

そこで、現在はプロ野球選手がメジャー・リーグへ移籍するためのルールが決められています。

日本のプロ野球選手がメジャー・リーグへ移籍する方法の一つに、「海外FA権」を行使する方法があります。

プロ野球で一軍登録された日数のうち、145日を1年として累計で9年が経過すると海外FA権を取得できます。

海外FA権を取得すれば、海外のどんなチームとも自由に契約することができます。

ポスティング制度を利用してメジャー・リーグへ行く

ただし、海外FA権を取得できる「一軍登録が累計で9年」という条件をクリアできるのは、たいていの選手は30歳を超えてからです。

海外FA権の制度では若い段階でのメジャー・リーグ移籍が難しいことから、「ポスティング制度」という方法も設けられています。

ポスティング制度は、日本のプロ球団が海外FA権を取得していない所属選手の移籍を認めた場合、対価となる譲渡金を設定してメジャー・リーグの球団に告知(ポスティング)します。

契約を望むメジャー・リーグの球団が選手と交渉し、契約を結ぶという方法です。

東北楽天イーグルスに所属していた田中将大投手は、2013年のオフにこの制度を利用してニューヨーク・ヤンキースと契約しました。

イチロー選手や、西武ライオンズからメジャー・リーグへ行った松坂大輔投手も、この方法でした。

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自由契約になってメジャー・リーグへ行く

日本の球団を自由契約になった後、メジャー・リーグの球団と交渉して契約をする方法もあります。

しかし、若い主力選手を自由契約にしてメジャー・リーグとの契約を認めても、日本の球団にはメリットがありません。

ポスティング制度のある現在、若い選手がこの方法でメジャー・リーグに移籍することは難しいでしょう。

過去には日本の球団を戦力外となり、自由契約になった後でメジャー・リーグへ挑戦した選手もいました。

メジャー・リーグで51勝をあげた大家友和投手は、23歳の時に一軍での活躍がないまま、当時の横浜ベイスターズを自由契約になりました。

しかし、戦力外で自由契約になったわけではなく、メジャー・リーグへの憧れが強く、自ら球団に申し入れて自由契約にしてもらった形でした。