アスレティックトレーナーの生活

アスレティックトレーナーとして勤務する場合

アスレティックトレーナー(AT)としての職場環境は日本においてはまだ確立されているとはいいがたく、現実的にアスレティックトレーナーとしての仕事だけで生計を立てている方は非常に少ないと考えられます。

ただし少しずつではありますが認知度も上昇しており、民間資格の「JASA-AT」の資格所有者も増えつつあります。

「JASA-AT」検定試験の合格率は非常に低いといわれていますが、そのぶん質の高いアスレティックトレーナーが育っていると思われます。

そのほかの仕事をしながらボランティアでアスレティックトレーナーの活動をおこなう方も多いなか、非常に少数ですが、プロや実業団などのスポーツチームで活躍される方もいらっしゃるでしょう。

ただし大会ごとにチームに帯同したり、パートタイムの雇用だったりするため、現実的にはスポーツトレーナーの派遣会社などに就職される方が多いかと思われます。

企業に雇用される形態で勤務する場合は、1日の勤務時間や1週間のうちの休日、給料や年収なども比較的安定していると考えられます。

担当する競技者(スポーツ選手、アスリート)やチームは複数におよびますが、急な予定の変更や急な遠方への移動などは少ないでしょう。

そのほかの仕事と兼任する場合

「JASA-AT」の資格所有者は、実際にはそのほかの柔道整復師や鍼灸師(はり師・きゅう師)、あん摩マッサージ指圧師、理学療法士、教員免許といった国家資格をあわせもつ方が多いといわれています。

その場合、ふだんは施術所や医療機関、学校、保健所や福祉施設などでほかの仕事をしながら、パートタイムでアスレティックトレーナーの活動を請け負うことになります。

時間的に忙しかったり、急に予定が入ったり、国際大会に帯同する場合は遠方へ移動したりすることもあるでしょう。

元々の仕事も充実している場合はほとんど休みがないという方もいらっしゃいます。

ただし給料や年収などについては恵まれていると考えられます。

スポーツトレーナーやインストラクターとして勤務する場合

また最近ではコンディショニングコーチ資格(NSCA-CSCS)やパーソナルトレーナー資格(NSCA-CPT)を所有して、スポーツトレーナーとして勤務される方も多いと思われます。

あるいはインストラクターとの兼任や健康運動指導士としてスポーツジムやフィットネスクラブ、地域のスポーツ施設などで働く方もいらっしゃるでしょう。

アスレティックトレーナーのみではなく関連する業務の幅をひろげることによって、労働時間や休日、スケジュール、給料や年収などの安定した現場で勤務することもできるかもしれません。

ただしアスレティックトレーナーのみではパートタイム雇用のわりに忙しく、休日もままならず、給料も低い場合が多いのが現状です。

高齢化社会にともない運動指導の必要性は高まっていますから、アスレティックトレーナーの職域のさらなる拡大や職場環境の確立が期待されます。