アナウンサーに必要なこと、求められるもの

人のことを思いやり、人が好きであること

アナウンサーは、特別な技術や才能を持った「選ばれし人」だけがなれる職業だと考えている人もいるかもしれません。

たしかに、もしアナウンサーを目指そうと思ったら、早いうちから滑舌や発声のトレーニングをしたり、表現力を身に付けたりすることは不可欠です。

また、学生時代から多くの経験を積んだりして、自分の中にあるキラリと光る原石を磨いたり、人にはない自分の強みを見つけようとすることも大切です。

しかしながら、アナウンサーに求められるのはそれだけではありません。「誰に伝えるのか」ということをきちんと理解し、強い使命感を持って仕事に向き合う必要があるのです。

「伝える」というアナウンサーの仕事は、必ず相手がいて成り立つ仕事です。その相手とは、テレビやラジオの向こうにいる視聴者ということになります。

不特定多数の人に対して、自分の思いを正しく伝えるのがとても大変であることは、皆さんも想像できるでしょう。

「わかりやすく」「正しく」「気持ちのこもった」情報伝達をしていくためには、人が好きでなければとても務まらないのです。

また、アナウンサーは、対人関係で成り立つ職業です。いくら実力があっても、番組を企画したり、制作したりするスタッフがいなければ、アナウンサーは活躍できません。

いつでも人に敬意を払って、謙虚な気持ちで生きている人。そんな豊かな心の持ち主には、自然と人が寄ってきます。

自分を強く持ち続けること

アナウンサーは人のことを思いやると同時に、自分自身と深く向き合わなくてはならない職業でもあります。

いくら社員としてテレビ局に在籍していたとしても、入社直後から自分の名前が地域や全国に知れ渡りますし、自分の実力で勝負することになります。

新人時代は少しの失敗で他の人と比べられたり、自分自身で比べてしまったりすることも多く、怖さを感じるかもしれません。

また、自分に至らないところがあれば、そこから目をそらしたくなるのも人間の自然な気持ちだといえます。

しかし、そこで逃げてしまうようでは、アナウンサーを続けることはできません。

自分自身ととことん向き合って、もっと素晴らしい自分になれるように努力することができる人だけが、アナウンサーとして成功できるのです。

いくら経験を積んでも100%というものはない仕事だからこそ、長い時間をかけて突き詰めていく精神力が求められます。