マッサージ師とあん摩マッサージ指圧師との違い

マッサージ師という資格はない

あん摩マッサージ指圧師は、国が認める唯一の「マッサージ」における資格です。独立した判断で、人にマッサージを施せるのは、あん摩マッサージ指圧師と医師だけに限られています。

一方で、よく見かける「整体」や「カイロプラクティック」などの施術者には、国家資格はありません。開業するのにも資格は不要です。

「ソフト整体」や「ボディケア」などのお店も、スタッフ全員が有資格者とは限りません。

それらのお店では、厳密には「マッサージ」という名称は使えず、あくまでリラクゼーションとしてのサービスを提供している、という形をとっています。また、医療的な効果を宣伝することも禁じられています。

しかし多くの患者さんにとっては、これらの違いがよく分からず、同じマッサージと認識していることが多いでしょう。

マッサージ業界の実情

治療院以外のマッサージ店では、施術者のレベルはさまざまです。お店の講習を受けただけの人や、民間のスクールで短期間学んだだけの人も大勢います。

あん摩マッサージ指圧師の資格者は、学校も少ないので、それほど多くないのが実情です。

きちんとした技術を習得していないがために、中には患者さんに骨折をさせてしまう事例もあるようです。

ボキボキと骨をならすような整体も、国家資格ではなく、あくまで民間の資格が存在するのみなのです。

整体師の仕事

逮捕となった事例も

実際は、うやむやのままになっているマッサージ資格の問題ですが、中には警察が動いた事件もありました。

2004年に、無資格のマッサージ師に出張サービスをさせていたとして、東京都のマッサージ派遣会社の会長と社長が逮捕されたのです。

その会社には700人ほどのマッサージ師がいましたが、実に522人が無資格だったといいます。

全国の温泉施設などで開業し、業界でも大手といわれていた会社でした。会長は「うちはマッサージではなくボディケアである」と容疑を否認し、新聞などでも大きく取り上げられました。

マッサージ業界の問題を浮き彫りにした事件だったといえます。